2011年12月30日金曜日

営業時間の案内など

2011年もあと1日。ホントにあっという間でした。
忘れがたい1年。ともあれすべては過ぎ去っていきます。
怒り嘆き悲しみ、それでもその裏にはいつだって同量の喜びもあるわけで
気が付きゃいいことばかり思い出すようにできてる私が単純なんでしょうか。
お客様とのいつもの日常がありがたい。

何軒もの本屋をすっ飛ばしてやってきてくださるお客様。
肉まんとあんまんを各2個ずつ差し入れてくださる方。(もちろん全部いただきます)
旦那の愚痴をひとしきり話していかれるご婦人。(すいません。旦那さんの愚痴も聞いています)

年末恒例の風景、六星占術の文庫を買われるお客様から「アンタ、私何星人か
調べてくれる?」と言われたり、ご年配のお客様が「あと何年生きられるか・・・」と、真剣に
3年日記にするか5年日記にするかで迷われていたり(「10年日記」で行きましょう!)
それから最近では、「北杜夫の本は北書店で買わなきゃ」といいながら文庫本を買って
くださったおばさま。粋です! 大きな書店で忙しくしていると、つい敬遠してしまいそうになる
ようなやり取りも、ひとりでこの北書店を始めた今、大げさではなく泣きそうになる程ありがたい
ものです。

せまい本屋だからセレクトが大事、他所にはできない店を作ろうと、知識と経験をフル動員
してお客様に提示したところで、それはあくまで一方通行の話。そんなことどこ吹く風といった
たくましいお客様との毎日によって、この北書店という空間は刻一刻変化して行きます。
(そのやりとりと私の作業ペースがもっとガッチリかみ合えばいいのですがなかなか・・・)
ご来店くださるお客様には、感謝の言葉しかありません。この1年も、本当にありがとう
ございました。

締めくくりの挨拶風ですけど明日もお正月も営業します。1月3日まで12時から18時、
4日以降通常営業となります。初詣のついでにでもお立ち寄りいただけたらと思います。
一箱古本市や、トークイベント、画廊での展示など、改めて振り返りたいことも山盛りですが
時間がなくてすいません。年内に棚卸ししなくちゃならねーんです。ああ・・・

今年最後のブログ・・・たまには本屋らしく、年末年始のおススメでも紹介します。
極端に本紹介が少ないですからね、すいません。来年はもっと更新したい。しますとも。
















「金魚のひらひら」中野翠  毎日新聞社 1,300円

サンデー毎日誌上での連載コラムをまとめた年末の風物詩。
12月の新刊台にはやっぱりこれがなくては。















「トムテ」 リードベリ 作/ウィーベリ 絵/やまのうちきよこ 訳  偕成社 1,260円

何代にもわたる人々の営みを見守り続けている小人のトムテ、真冬の農場で思索にふけります。

















「採集講義」 今和次郎  青幻舎  2,525円

考古学ならぬ「考現学」創始者の今和次郎。「採集」というのがいいですね。
図録満載、1月から東京で展覧会も開催されます。行きたい。
























どんぶらどんぶら七福神 みきつみき 作/柳原良平/画  こぐま社 1,050円


帯文より~「みんなに 福を 授けるために やってきたきた!! 七福神」



それでは皆様、よいお年を!

2011年12月27日火曜日

「暮しの手帖」の似合う本屋でありたい

これは あなたの手帖です

いろいろのことが ここには書きつけてある

この中の どれか一つ二つは 

すぐ今日 あなたの暮しに役立ち

せめて どれか もう一つ二つは

すぐには役に立たないように見えても

やがてこころの底ふかく沈んで

いつかあなたの暮し方を変えてしまう

そんなふうな


これはあなたの暮しの手帖です

















北書店画廊 12月~1月の展示

暮しの手帖初代編集長
花森安治 生誕100周年記念パネル展

開催中(2012年 1月14日迄)

1月の高山なおみさんからはじまった今年の北書店画廊。
1年振り返ると本当にもったいないくらいの錚々たる方々の
展示をさせていただきました。お世話になった作家の皆様に
心よりお礼申し上げます。

 年末年始を飾るのは、今年が生誕100周年ということで、出版や、
全国各地での展示が相次いだ暮しの手帖初代編集長「花森安治」。

肖像写真・名物企画の「テストシリーズ」・「編集者の手帖」という
連載のなかの決意表明のような一文、編集部から見た花森安治など、
様々なテキストをパネルにして読み込める展示になっています。
ジャーナリストとしての花森安治の軌跡を振り返るわけですが
誌上で展開される主義主張とともに、ぜひ見ていただきたいのは
その誌面構成の芸術性です。タイトル文字の入れ方、手書き文字
と写真のバランス、圧巻なのは自ら筆を取った表紙の装丁画の数々。
北書店画廊で展示したいと、かねてより願っていた所以です。



あ、これしか撮影しなかった。すいません。これは「写真表紙バージョン」でした。
イラストシリーズはぜひ当店にてご覧いただけたらと思います。

何十年も前のものなのに、という表現もどうかと思います。見ていて
飽きない。(今ある雑誌が新しいかといえばどうなの?と問われたら
・・・まあどうでもいいか)
氏の言葉に(うろ覚えですいませんが)
「いくら機能性に優れていても花柄のなべは使いたくないという精神」
というのがありました(よね?)が、「暮しの手帖」はまさにそうです。
ためになる記事、おもしろい連載がレイアウトによってさらに魅力的なものに
見えます。デザインに惹かれてこの雑誌を手に取る若い読者が多いのも
うなずけます。読者層が広いのもこの雑誌の特徴です。

北書店もそうありたいものです。いくらいい本を仕入れたとしても、それを
どこに並べるのか、表紙を見せるのか、あえて背表紙を目立たせるのか、
売れ行きを重視するあまり、脈絡なくなんでも目立つように並べたり、
編集者の思いのこもった表紙を覆い隠すような手書きポップを立てたり
していないか?自問すればまだまだ遠く及ばないわけですが、この雑誌が
北書店の空間作りの、一つの指針になっていることは間違いありません。

冒頭引用した巻頭の辞は、今、松浦弥太郎氏に引き継がれています。
暮しの手帖の編集長を任されるという重圧いかばかりか、しかし見事に、
毎号新しい空気を感じさせながら花森の精神もそこに落ちている。
展示の一角に、感想を書いていただくコーナーも作りました。暮しの手帖の
思い出や、松浦氏、編集部へのメッセージなど、ご自由にお書きください。

それと商売の話(笑)花森安治が装丁を手がけた、暮らしの手帖社(版元名は「ら」が入る)
の書籍、装丁画ポストカードセット、イラスト入りマグカップ等もあわせて販売しています。
おススメは2012年花森安治カレンダー。その月が終わったら額装すれば2度
楽しめる、当店のカレンダー売り上げぶっちぎりの人気商品です。こちらもぜひ
お手にとってご覧ください。関連商品をお買い上げのお客様には、会期限定の、
暮しの手帖特製ノート(非売品)を差し上げています。

概要はざっと書けるのですが「花森安治」について、私の力ではお伝えするのは難しい。
戦争への反省から(有名な話ですが大政翼賛会の宣伝部に在籍し、国策広告に
関わっていました)ひとりひとりの暮らしを見つめ直そうと始まった暮らしの手帖。
エロも小説もゴシップ記事もない。「商品テスト」の中立性を守るために広告も載せない。
「広告のない雑誌」という広告。無言の強烈なメッセージ。こうして他の雑誌が決して
真似のできない唯一無比の雑誌は60年続いてきました。めまぐるしく情報が更新されて
いく今の時代にも、奇数月の25日に、この雑誌は届きます。


「すぐには役に立たないように見えても やがてこころの底ふかく沈んで いつか
あなたの暮し方を変えてしまう」


それはなにか。だけど私は、それを伝えたいから展示をするわけではありません。
(さっきデザイン性を見てもらいたいと書きましたが)そんな立場にいるはずもない。
ただ、仕事をし、家庭に戻り、その繰り返しの「暮らし」のなかで、時に弱気になる
自分自身への檄なのかもしれません。

















皆様のご来店をお待ちしています。


今回の展示にあたり、暮らしの手帖社営業部の池上氏に大変お世話になりました。
お忙しいなか、こちらの要望に、きめ細かくご対応くださったことを感謝します。






2011年12月24日土曜日

「北光社」はまだ去年のことなのか

イベント後はどうもいつにも増してブログ更新が遅くなりますが
いろいろと立て込んでいるので、この辺で書こうとするところに若干の
成長の跡が見られます。俺的に。皆様こんばんわ。北書店佐藤です。

早いもので1週間が経ちましたが「オオヤミノルのコーヒーと無駄話」盛り上がりました!
2時間程度の予定が気付いたら3時間を越す長丁場。だけどみんなとても楽しそうで
こちらとしても開催して本当によかったと思いました。

「『コーヒーとお菓子で2千円かよ。高いなぁ』と思ったらダメですよ~皆さん。
薔薇があるでしょ?そこに。薔薇っちゅうのはね、そこにあるだけで空間が
高級になるんですよ~。決して高ない(笑)」

これを「無駄話」としていいのかどうかわからないようないい話の数々、当店でも
絶賛発売中の「おいしいコーヒのいれかた手ぬぐい」をもう少し解説して欲しいという
お客さんからのリクエストには、「ほんならここらでちょっとレクチャーしましょか?」と、
ここまで来ると、もはや無駄話に聞き耳を立てるといったレベルではない
「オオヤミノルのコーヒー教室」状態。

















絵本の読み聞かせ風な1枚。児童書の売り場を背景にオオヤさんのトークが
冴え渡ります。この時点ですでに2時間余裕で経過していましたが、皆さん食い入るようでした。
ものすごい集中力。同行のアノニマスタジオ南さんによれば、過去のイベントでは
こういったコーヒーレクチャー的なものはなかったそうです。なんとも贅沢な夜でした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。そしてご多忙の中、雪の関越道を
ひた走りに走り、翌日も朝早くに東京に舞い戻ったオオヤさん、ゲストさん、スタッフの方々、
ほんとうにおつかれさまでした。大盛況だったこのイベント、すでにアンコールの声が多数
寄せられています。オオヤさん、またいつか新潟へ来てくれるといいですね。その日を楽しみに。

一般的によく言われることで、そして実際にその傾向にある本屋にカフェを併設したらどうか
という問題。相性抜群の両者ですからこれは当然のことですね。お客様からそういうご提案を
いただくこともありますし、私自身も北書店開店前はそれを考えたりもしました。

買ったばかりの本を、コーヒーを飲みながら読む。それ自体は疑いなく良いものです。
なので本屋の中にその環境を作ってしまおう、または隣接するカフェとの相乗効果を図ろう
と考えるのも人情です。ただそう考えるに至る下地となる経験は、人それぞれバラバラの
はずですからね。1冊の本から辿っていく記憶は。

そういった訳で(どんな訳だ?)併設案は今のところ無しですね。本屋の棚から自分の
1冊を選んだら、まっすぐ帰るもよし、気に入った喫茶店を探すもよし、選択肢はたくさん
あったほうがいいですよ。オオヤさん言うところの「街には動線がある」というやつです。
私は本棚担当。

ブログを書く時は、イベントの話題がほとんどですが、むしろ普段の北書店の毎日を書きたい
と思いながらなかなか果たせずにいます。これだけ本屋で働いていても、私の知らない作家が、
本が、世の中にはまだまだ山ほどあります。こちらから探し当てたりもすれば、出会いがしらに
ガツンとやられることもあるその瞬間。そこで得られる高揚感をもっともっと皆さんと共有したい。
それがなにより。本屋にカフェは作れても、オオヤミノルがコーヒーを淹れにやってくる本屋は
そう無いだろうと。

このブログを書いている途中で、昨日今日と2日間開催された、フルマチ酒サロンというイベント
に行って来ました。(Uさんお疲れ様でした!)会場は旧北光社。閉会間際だったので、展示をゆっくりと見れませんでしたが、1年10ヶ月ぶりに入った北光社は・・・ってウソ。特に何も感じず。
なにか感慨めいたものでもあるのかなあと思ったのですがなぜだろう。ついでに最近オープンした大型書店にも行って来ました。で、帰ってきてまたブログを書き始めたらなんだか止まらなくなってしまいましたがなんなんでしょうこの感覚。というかどう終わらそうかこれ・・・まあ要は興味があるのはヒトだよね(笑)なんだこの締めは。すいません、日付が変わる前に家族の元に帰ります。
年内休まず営業します。明日もブログ書きます。メリークリスマス。

2011年12月15日木曜日

明日の予定

いよいよ明日夜開催となりました
オオヤミノルのコーヒーと無駄話「No no thank's no」番外編 in 北書店

会場設営の都合上、明日の営業は15:00までとさせていただきます。
準備終了後、18:30開場、受付開始。19:00スタートとなります。

オオヤさん、ゲストへの質問がありましたらいつでもメールをいただけたらと思います。
今のところ、誰からも質問メールが来ていません。シャイだねみんな。
何もないようでしたら、逆にオオヤサンからの質問攻めが待っていますので
皆さん覚悟を決めておいてください(笑)

予約開始から数日で満員御礼となりましたが、コーヒー付き立見席を1000円で
ご用意しました。飛び入り参加も歓迎しますよ、ぜひいらしてください。
すでに定員30人の予定を大幅に超えています。加えてゲスト勢が7人。
ぎゅうぎゅう詰めの店内で、オオヤミノルの無駄話。そして立ち昇るコーヒーの香り。
予報では明日は雪みたいですね。それもまたいいじゃありませんか!

それでは皆様、明日の夜をお楽しみに。

2011年12月2日金曜日

オオヤミノル新潟襲撃!

東京蔵前にある出版社、アノニマスタジオの1階イベントスペースで、
毎月第3金曜日の夜に開かれている「オオヤミノルのコーヒーと無駄話」。
コーヒー焙煎家、オオヤミノルさんと、毎回登場するゲストの、そこで交わされる
カウンター越しの会話に耳を傾けながら、最高に美味いコーヒーを飲むイベントです。
(今年の夏、私もゲストとして参加させていただきました。)

今月のゲストは誰かというと・・・「新潟の皆さん」です!なんとこのたび、イベント丸ごと
新潟出張企画を開催することになりました!この1年、なにかとイベント続きだった北書店、
その最後を締めくくるのはオオヤミノルさんとイベントスタッフ、そして当日ここにいるあなたです。

オオヤミノルのコーヒーと無駄話

「No no thank's no」番外編 in 北書店
















日時 12月16日(金) 19時~21時

料金 2,000円(コーヒとtatinさんのお菓子つき)
人数 30名

ご予約は北書店のほうへお願いします。店頭で直接はもちろん、お電話、FAX、メールでの
お申し込みも可能です。お名前、参加人数、ご連絡先をお知らせください。オオヤさん、
スタッフの皆さんへの質問があれば、遠慮なくお書きください。当日使用させていただきます。(いただいたお名前の提示はいたしません。)


そもそも12月は開催の予定ではなかったそうで、電話での雑談から、「いっそ、皆で出張しちゃいましょうか?」とさらっと言ってのけるアノニマさんに、イベントスタッフの皆さん。京都からやってくるオオヤさんも、なにかとせわしない12月、天候も不安定な冬の新潟にもかかわらず、そのフットワークの軽さったら!カッコ良すぎです。道中お気をつけていらしてください。

イベントのルールに従って、オオヤさんの話し相手として、最初は誰か特定のゲストを
決めようとしたのですが、なにより乗り込んでくる側のほうがよっぽどスペシャルゲストだよ!
ってことになりました。普段はイベントの裏方を任されている彼らは、揃いも揃ってくせ者ばかり。
「番外編」ならではのスペシャルゲスト、「No no thank's no」のスタッフの皆さんをご紹介します。


青木隼人(あおき・はやと)さん
1978年、神奈川県生まれ。
音楽家、デザイナー。音楽レーベル「grainfield」主宰。

ギターを主に、ハーモニカ、ピアノ、テープレコーダーなどを使って
空間と重なり合うような演奏を行う。
ライブのほか、ギャラリーやレストランなども活動の場としている。
アートワークも自ら手がけたCDに「guitar solo #1/#2」「TOKYO-MIAMI」な ど。
津田貴司さんとのデュオ「ラジオゾンデ」としても活動している。
当イベントでは、音響及び録音作業を担当。


大沼ショージ(おおぬま・しょーじ)さん
1970年、神奈川県生まれ。
写真家。活版印刷局 凹凸舎舎主。

その写真は、被写体をありのまま写し出しながらもその背景を彷彿させる。
縁あって受け継いだ活版印刷機を使った活動もゆるやかに行っている。
写真集に『もののつづき』『コップとて』など。フォトグラファー萬田康文さんと
写真事務所+ギャラリー「カワウソ」を運営。当イベントでは、記録写真を担当。


渡部まなみ(わたべ・まなみ)さん
1981年、東京都生まれ。
吉祥寺にあるお菓子屋「tatin」店主。

自身のお店を拠点に展示やイベントでもお菓子のサーブを行う。
素材の特質をていねいにすくいあげながら、記憶とともにあたためられた
技術から作られるお菓子にファン多数。今冬惜しまれつつ、5年間続いた
お店を閉店し、次なる活動を準備予定。当イベントでは、コーヒーとマリアージュ
するお菓子を担当。


萬田康文(まんだ・やすふみ)さん
1975年、奈良県生まれ。
フォトグラファー。プライベートレーベル「monday books」主宰。

被写体との間にある距離感とそれに対する愛情を感じさせる写真家。
写真集に『GARDEN』、撮影を担当した書籍に『文士料理入門』(角川書店)など。
大沼ショージさんと共同運営の「カワウソ」の名の由来となった人物。
年数回の渡伊に裏うちされた、趣味のイタリア料理が人気を博し、
当イベントでは、マスターからの熱い要望に応えて「喫茶の軽食」担当。


KAFE工船(かふぇ・こうせん)
2007年、京都府生まれ。

京都、河原町今出川にある、オオヤコーヒ焙煎所のファクトリー ワークス。
5月1日のメーデーに開店。コーヒ豆の卸、販売から喫茶営業まで、
コーヒにまつわる仕事の全 般を担う。絶妙な焙煎によって個性を
引き出された豆を、個人の好みに合わせてていねいにドリップされる
コーヒーに魅せら れた人多数。
焙煎から京都のみなならず、全国からコーヒー好きが集まる。
当イベントでは、コーヒーサービスを担当。


田中美穂植物店コーヒショップ(たなかみほしょくぶつてん)さん
2004年、京都府生まれ。
京都、白川沿いにある植物店とコーヒーのお店。

元コロッケ屋だった2坪半のお店にはシダ・コケ、多肉植物、 山野草などが
生息しているように並び、虫好きのおじいさんから三輪車にのったかわい子ちゃんまで、
植物 の相談にやってくる。店内奥の壁には、オニバスを首にかけてほほえむ
牧野富太郎博士の 写真が貼ってある。
当イベントでは、しつらえのバラの花を担当。


以上のゲストと、ご来場の皆様のお相手は一夜限りの喫茶店主オオヤミノル!
オオヤさんのトークは面白いですよ。当日、どんな会話が飛び出すでしょうか、お楽しみに。

オオヤさんには単独の著書がありません。いつか必ず出版して欲しいものです。
とにかく味わい深い文章が満載なのです。最近の資料として、隔月刊行の雑誌、
クウネル」のバックナンバー52号、「街とコーヒー」に収録されている
特集をぜひお読みください。(当店在庫あり)

「オオヤミノルと旅に出た。街と喫茶~全国編」。

はじめてゆっくり歩いたという、長崎の街にある老舗の喫茶店、先代からのお客を敬い
味もスタイルもほぼ変えていないという若き店主についてこう語ります。


ある意味、彼は街に縛られてるわけやけど、それは案外悪くないことで、二代目以降

というのは身体感覚を磨いてその縄を徐々に緩め、最終的に自分が最もラクな縛られ方

を見つけていくのが、いい店を永らえさせる唯一の秘訣やと思うんです。劇的に変わった

店というのはたいていよくない。

 だからぼくは「これからも変えずに」という彼を、若き蝶ネクタイを応援したい。新しさより、

守り方を表現するほうが大きな花が咲いたりするもんやし、誰の思い出にもならないチェーン店

や郊外大型店の浸潤から街を救うのは彼のような若い良心しかない。


2週間後の金曜日の夜、北書店がひととき、街の喫茶店になります。今回の
イベントを誰より楽しみにしているのは私自身かもしれません。
たくさんの方のご協力によって急遽決定したこのイベント、しかしこの日の主役は
誰でもない、オオヤさんの淹れる一杯のコーヒーになるでしょう。
ホントに美味いんだから。

皆様のお申し込みをお待ちしています。

2011年11月1日火曜日

ニイガタブックライツ

イベント続きだった10月もあっという間に終わりました。振り返っているヒマもなかったので
ここでまとめを。

2週間前の日曜日、もうずいぶん昔のことみたいですが2回目の一箱古本市を開催しました。

夜通し降り続けていた雨も、明るくなるにつれて弱まり、止むだけではなく
晴れちゃったよ。太陽が見えたときは思わずガッツポーズ。
誰か強力な晴れ男、晴れ女がいるとしか思えないような展開でしたが、
「ニイガタブックライトvol2 一箱古本市inオギノ通り祭」青空の下、
大盛況のうちに終了しました。出店者さんも、お客さんも楽しそうでした。
今回、大変お世話になりましたオギノ通り祭実行委員の方々、
法被を着た男たちの集団てなんであんなに頼もしく見えるんでしょうね。
テント設営や会場警備など、とても助かりました。皆様どうもありがとうございました。

イベント終了後は前回と同様、北書店での表彰式と懇親会を行ないました。
ただ今回は南陀楼さんがいません。(はじめてこのブログを見て、「誰?」と思った方、
6/1の日記をご参照ください)御大不在の表彰式をどうしようかと思いましたが
そこはやはり皆さん本を介して集まった人たち。話を振っていくとまあしゃべるしゃべる(笑)
ホントに楽しい時間でした。また皆さんとここに集まって本の話をしたいです。

冊数と売り上げ金額のそれぞれの上位の方を発表しながら進めていったわけですが
それとは別に個性的な箱、品揃えをされていた方に贈る「ブックライト賞」を設定しました。
前回の「ナンダロウ賞」に代わるもので、いわばこの日の「一箱キング」です。
ただこれは私の独断と偏見によるもので、ホントは皆さんそれぞれがキングなわけですから、
別にそんなの決めなくてもいいといえばいいワケで、しかしながら前回ナンダロウ賞に選ばれた
「ブックル」さんなんて、一見、あまり人前で話すのは苦手かもと、こちらに思わせておいて、
いざ話し出したら抜群に面白く、思わぬキャラクターの登場に場内大盛り上がり。こういう賞も
あると何が起こるか分からない。まあ楽しけりゃいいか。ってな訳で、僭越ながら決めさせて
もらいました。第2回キング、ブックライト賞受賞者は、「古書雑踏」さんです。

表紙と背表紙の見せ方の配置具合や、新刊書店では不可能なラインナップ。そんなところが
評価の基準でしたが、パッと目にとまったのがこの雑踏さんでした。聞けばこちらの店主さん、
古本好きなら誰もが雑誌や何かで一度は目にしたことがあるであろう、神保町の「田村書店」に
お勤めだったとか、タダもんじゃねえなとは思ったけどそうですか!ニイガタブックライトには
今回が初参加とのこと、また新しい流れが出来て嬉しかったです。景品は、といっても何か
品物があるわけではありませんが、「北書店で1ヶ月間、自分の棚を持てる権」としました。
昨夜、店主さんがご夫婦で展示に来てくださいました。箱には箱の、棚には棚の見せ方があり、
この「雑踏」さん、やはりタダものじゃないですよ。すばらしい展示になりました。本と一緒に
演出のための小物もさりげなく用意してきて、こちらとしても、この賞を設けてよかったと、
お二人の仕事ぶりにいい刺激をもらいました。本日、早速数冊が、「好きだねえ」といった風情の
お客様の手元に旅立ちました。これから1ヶ月間、北書店の一角に、「古書雑踏」開店です。




1週間前の日曜日、なかしましほさんが来店され、1日限定の「フードムード新潟分室」
「喫茶フードムード」を開催しました。こちらも大盛況でした。北書店も気が付けば開店から
1年半が経ちましたが、開店前に長蛇の列が出来たのはこれが初めてでした。
クッキーBOXは、やはり早々に完売、バインミーも、おそらく初めて食べたという方が大半
だと思うんですがどうなんでしょう、美味しかったですね!こちらも大好評でした。
予定よりも早く、すべてのメニューが完売したことで、急遽なかしまさんと「ですよシリーズ」
の製作スタッフによるトークショーを開催、なぜ今こうして北書店でこのメンバーでトークを
しているのか?そのすべての始まりから、本の製作秘話まで、ゆっくりとお話を伺う機会となり
とても有意義な時間となりました。イベントが無事終了し、御一行様が帰られた後、一人店内
で考えたのは、「なかしまさん、そういえば1日中休みなしだったなあ」ということ。
昨年の開店記念のイベントでなかしまさんがいらした時は、気がつけば終了していたよなあという
反省を生かしてこの日を迎えたのはいいのですが、また新たな反省材料が・・・

なかしまさん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。翌日、北書店の台所に
消えずに残っていたバインミーの匂いに、感謝と共に少し切なくなったのでした。

それから「ですよシリーズ」スタッフの皆さん。
編集の児玉さん、児玉さんもコーヒー係で1日お疲れさまでした!児玉さんの作って
くれた「ですよ新聞」、じわじわと尾をひく面白さです。お忙しいなか、この日のために
準備してくださって本当にありがとうございました。
デザイン担当の番さん、急に決まったトークにもかかわらず、ノリノリで真っ先に席に着いた
番さん、最高でした。出会えてよかった!(笑)
写真担当の広瀬さん(ご出身が燕市の、料理の写真を中心に雑誌などでも大活躍されている
写真家さんです。)広瀬さんも前日の準備からなにかと酷使してしまいました。ありがとう
ございました。帰省されるときはまたいつでもお立ち寄りください。

いつの日か、また皆さんと一緒に、この場所で楽しいことが出来たら、そのために私は
これからも「おやつですよ」と「ごはんですよ」を大切に売っていこうと思います。



喫茶仕様になった北書店も翌日からは、元の本屋に戻りました。移動した書棚を
戻すついでに、ここらで改装でもしようかと、この1週間はひたすら棚移動と、秋から冬への
売り場の準備にかかりきりで更新が遅くなりました。そして店はまだいっこうに片付きません。
いつまでたっても完成しない不完全な本屋ですが、たくさんの人達と、とても充実した10月
を過ごせました。「一箱~」にいらしたお客様、出店者の皆さん。なかしまさんと児玉さん、
番さん、広瀬さん。そしていつもの仲間に北書店のお客様。その関わりの中心にあるのは
何かといえば、「本」です。

ニイガタブックライツ


お楽しみはまだまだ続きます。

2011年10月22日土曜日

「フードムード新潟分室」開催迫る

ブログを書くのがいつも日付をまたぐような時間帯に
なってしまい、「明後日に迫った」と書くのもなんだし
「いよいよ明日」というのもどうかと思われ・・・
なんてことを考えているうちに日付が変わってしまい
最終的には「〇月〇日に開催の~」という書き方に落ち着きます。
いつも告知が遅くなり申し訳ありません。こんばんは。

ということで、10月23日(日)に開催の「フードムード新潟分室in北書店」の予定です。

11:00 開店

12:00 喫茶フードムード開始

16:00 喫茶フードムード終了

17:00 閉店

というような流れで当日皆様をお待ちしています。
喫茶スペースは10席ですので、バインミーをご希望の方、
最初の10名様分は、11:00の開店時より整理券をお渡しします。
その後、状況を見ながら随時お席の方へご案内いたします。
喫茶コーナーの時間は4時間程度を予定していますが
どのような進行具合になるかは予測できないものがあります。
加えて狭い店内、というか北書店は狭い本屋です。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒ご理解
ご協力のほどよろしくお願いいたします。

喫茶以外のお楽しみ、「クッキーBOX 」の販売につきましても、数に限りが
ございます。お一人様に一箱とさせていただきますが、こちらもご了承願います。

この日は本屋ならではのお楽しみもたくさんあります。
今年の5月に開催した「ごはんですよパネル展示」ふたたび。
そして昨年の北書店開店記念の企画としてご高評いただいた
なかしましほ、おススメ本フェアは、「おやつですよ」と「ごはんですよ」の
担当編集者、文藝春秋の児玉さんの選んだ本も加えてさらにパワーアップして
帰ってきます。そして児玉さんがこの日のためだけに作ってくださった
「ごはんですよ新聞」!これスゴイです。


・おススメ本リスト
・七字由布さん(ですよシリーズのイラスト担当)
 書下ろし漫画
・ですよ新聞限定の特別レシピ
・そして「あの方」のスペシャルインタビュー



こちらはご来店のお客様全員にお渡しします。お楽しみに。
当日は、児玉さんはもちろん、「ですよシリーズ」の編集チームも北書店にて皆様を
お待ちしていますので、パネル展示の写真についてや、本の制作裏話などのお話が
聞けるかもしれませんよ。
本屋ならではのお楽しみはさらに続きます。
本を買うとついてくるブックカバーもこの日のためにご用意しました。


どなたがデザインしたかというと・・・
まあいらしてください。


 
 
 
 
とにかくすごい!の一言。何がすごいかってみんなすごい。
そこにあるのは、ただ皆さんに楽しんでもらいたいという思い。
 
感動の一日がもうすぐやってきます。日付けもすっかり変わりましたね。では明日!
 
 
 
 
 
 

2011年10月13日木曜日

やっぱりなんかあるみたい

先月の北書店画廊で紹介させていただいたカトレア草舎さん、開店から1ヶ月が
過ぎましたが、なかなか好調な様子で、早くもレイアウト変更などされているようです。
お店の什器を入れ替えるのでよかったら使いませんか?とのことで、カトレアさんの
ところから当店に展示用のテーブルが一台、出張に来ています。
展示は終了しましたが、このテーブルを利用して、紅茶以外の紙モノの雑貨は
引き続き販売することになりましたので今後ともよろしくお願いします。

そして今月の北書店画廊は、そのカトレア草舎、松尾さんからの京都つながりで、
型染作家関美穂子さんの作品の展示と販売です。

関美穂子展 10/3~10/28


発売されたばかりの、じゃばら式のカレンダーを
中心に、オリジナル原画、ポストカード、便箋、マッチ、
ほうじ茶(パッケージを関さんがデザインされています)
などを多数取り揃えました。開始1週間が過ぎましたが、
こちらも大変好調なすべり出しです。期間は今月28日
までとなりますのでこの機会をお見逃しなく!


今回の展示に関して、恵文社一乗寺店の椹木(さわらぎ)さんに大変お世話になりました。

古くからのお仲間である松尾さんのカトレア草舎を見に来られるということで、
それならば今度の一箱古本市に合わせて来れば?というこちらの提案を受けて
くださり、何度かのやり取りを経て関さんをご紹介いただきました。ということで
さらっと書きましたけど、来たる10月16日、今度の日曜日ですよ、皆さん!
京都を代表する名店、いや、日本のと言ったほうが正確か?「恵文社一乗寺店」様、
「ニイガタブックライトvol2一箱古本市inオギノ通り祭」にて一箱ご出店です!
さらに大阪から、恵文社さんとのご縁で、これまた気になる大阪の夜長堂さんも
いらっしゃいます。
じわじわと盛りあがってきました今回の一箱、当日は地元新潟勢と関西勢、そして
会場を訪れるお客様と、それをつなげる「本」。初開催の「オギノ通り祭」という、
めでたいことこの上ない舞台で、どんな「ブックライト」が生まれるか?週間天気予報も
盛り上げてくれます。前日と翌日が曇りのち雨・・・予測のしようが無いです(笑)
まあ何でも自分次第ですよ。どうであれ楽しみます。ていうか晴れます。皆さんもお楽しみに。
今回の出店者さんの一覧です。

2011年10月7日金曜日

「バインミー」って知ってるかい?

あっというまに10月ですね。今月もおそらくあっという間でしょう。
なぜならイベントが目白押しなのです。10月16日の日曜日は
2回目の一箱古本市です。今回の店主さんの数は約60人。
たくさんのご応募、本当にありがとうございました!

6月の学校町通りでの一箱から連続参加の方と、
今回初参加の方が絶妙に入り混じった
「ニイガタブックライト一箱古本市inオギノ通り祭」
どんな光景が見られるか、今からとても楽しみです。
詳細はまた後日書かせてもらいますが、今回は私も、
「北書店古書部」として参加させていただきます。

ただ、私の「一箱デビュー」は1週間前、つまり明後日です。
ヒッコリースリートラベラーズさんの2階で開催される、barbookbox
(バーブックボックス)さんのイベントにお声掛けいただきました。
私は新本屋なので、非流通本に特化した選書を心がけますが
さあどうしよう。始めるとキリがなくなって困ってしまいます。
出店される方は皆さんこんな感じになるんでしょうか?私は本を預けるだけで
残念ながら当日は参加できませんが、とにかく明後日9日は、なにやら
楽しそうなイベントになりそうですのでぜひ足をお運びいただけたらと思います。


そして本日はもうひとつ告知があります。ニイガタブックライトの1週間後、
10/23の日曜日は、北書店にいよいよあのひとが登場。5ヶ月前のこと、覚えてますよね?
以下、あの人からのメッセージです。



フードムード 新潟分室 in 北書店


このたび、フードムードの新潟店を一日だけとなりますが、

北書店で オープンさせてもらうことになりました。

本来春に行う予定だったはずが、わたしの都合で秋に

延期になりましたことを、佐藤さんはじめ、みなさんにまずは

お詫びさせていただきます。その分パワーアップして、おいしいものを

届けられたらと思っております。今回は、ふだん国立の店舗で販売している、

クッキーの詰め合わせ BOXと、クッキーの小袋いろいろを持って行く予定です。

お昼からは喫茶フードムードもオープンします。「ごはんですよ」で紹介している

ベトナムのサンドイッチ「バインミー」を、お茶とセットで ご用意します。
(こちらは店内でのお召し上がりのみとなります)

もちろんクッキーで一休みもOKです。ごはんですよの編集担当児玉さんが、

自家焙煎した豆を一杯ずつハンドドリップしたコーヒーもありますよ。

席数が少ないため少しお待たせする場合があるかもしれませんが、

そんな時は、店内でゆっくり本を眺めていただけたらいいなと思っています。

みなさまにお会いできること、楽しみにしています!



誰だよ忘れてたのは(笑)
なかしましほさん!今年の春に企画した「ごはんですよ」発売記念、
「フードムード新潟分室」。残念ながら延期となりましたが、あれから5ヶ月、
満を持してこの秋、北書店へいらっしゃいます。
まったく世の中更新更新でスピードが速すぎますからね、
「待つ」ってある意味贅沢ですね、延期になった分、
当初の予定よりもさらに充実した1日になりそうです。
現在、いろんなお楽しみ企画が進行中です。お楽しみに。

昨年発売された「おやつですよ」そして今年の「ごはんですよ」。
当日は、なかしまさんとともに、この文藝春秋、「ですよシリーズ」の
編集スタッフのみなさんも来店されます。なかしまさんファンはもちろん、
出版、編集について興味のある方も、この機会をお見逃しなく!当日、
私は彼らに本屋の仕事を体験してもらいます(笑)


この件につきまして、お問い合わせは北書店までお願いいたします。
皆様のご来店をなかしまさん、文春スタッフの皆さんとともにお待ちしています。

2011年9月16日金曜日

第2回ニイガタブックライト!

皆様こんばんは。

6月の感動再び!「一箱古本市inオギノ通り祭」10月16日、日曜朝10時から。
只今出店者さん募集中です。詳しくは左の地図上のニイガタブックライトマークをクリック!
どうぞよろしくお願いします。

※「新潟日報」平日掲載「甘口辛口」北書店佐藤が今週から10回連載。こちらもよろしく!

2011年9月1日木曜日

京都になんかあるのか?

本日、北書店のご近所に「カトレア草舎」さんというお店がオープンしました。
オーナーの松尾さんは京都のご出身で、本好きで京都好きならば、知らぬものは
いないであろう、あの恵文社一乗寺店にいらっしゃった方です。
オリジナル絵画の展示会や、葉書、便箋、図書目録帳といった文具類の製作販売
などの活動を続けてこられて、このたび新潟に実店舗を開かれたわけです。
なぜ新潟なのかは、直接ご本人から聞いてください。北書店から徒歩50メートルくらい、
東中通り方向への角を曲がるとすぐにあります。
せっかくのご縁なので、このたび当店にてカトレア草舎の開店を記念した展示を企画しました。

9月の北書店画廊

『カトレア草舎の出張店舗 in 北書店』



本日より開催しています。
昨夜、展示の入れ替えを行ないました。
私が出るまでもなく、松尾さんはお一人で、短時間のうちに
素敵な空間をつくってしまいました。さすが恵文社。
もちろん販売もしています。北書店の空間にもよくなじんでいます。すずめ文庫ノート 750円

葉書、便箋、二つ折りカード、レターセット、図書目録帳、
それから紅茶も販売しています。
原画の展示と併せてお楽しみください。

しかしなんですか、先日のオオヤミノルさん、ガケ書房山下さん
といい今回のカトレア草舎さんといい、なんだか京都の方々とのご縁が
多いですね、北書店。ちなみに上の展示の様子の写真、
中央に置いてある北書店画廊の看板の筆文字は、京都出身の書家、
華雪さんによるものです。ローカル書店のいいところですね、こういうつながりは。
ありがたいことです。

本屋的にも重要なキーワードですからね京都って。関連本もよく売れるし。
今度みんなのおススメの京都本を集めて「ディープ観光案内京都編」
フェアでもやろうかな。今もよくよく店内見渡せば結構あります京都本。

それはともかくとして、カトレア草舎さん、このたびは開店おめでとうございます。
これからは市役所前ですよ、皆さん!(笑)

夏が終わってゆきます

イベントづくしで始まった6月、学校町に突如現れた「一箱」の列は
あまりにも強烈な記憶を残し、「北書店」というこの一箱を、もっともっと
良いものに変えていこうという気持ちが、私の中でますます強くなっていった
2年目の夏でした。で、どうなのかといえば、どうなのかはよく分かりませんけど、
まあなんとかボチボチやっていますよと思っていたら8月も終わりです。
あっという間ですね。なかなかにやっかいな箱です。北書店。平仮名ばかりで
読みにくくてごめん。
もうすでに2週間が過ぎましたが8月19日、アノニマスタジオにて行われた
トークイベントも大盛況。と言っていいでしょう。爆笑爆笑ばかりが盛況にあらず、
シビアーな内容が多かったかもしれませんけど、本屋同士が話すというのは
とかくそうなりがちなだけであって、挨拶みたいなモンですよ。「売れねー」とか(笑)
「とはいえ、楽しいんだけどね」ってのが大前提としてまずある。

気が付けば1時間オーバーの最高に有意義な時間でした。オオヤさん、アノニマスタジオ
の皆様、ご来場くださったお客さまに心よりお礼申し上げます。
そしてガケ書房店主の山下さん、振られたお題に立て板に水のごとく答える様が、
実にカッコよかったです。またゆっくりとお話したいです。ありがとうございました!

で、おみやげを持ち帰りました。


オオヤコーヒ焙煎所オリジナル手拭
1050円






山下賢二 「京都の音楽家案内」
600円







「これさえあれば誰でもおいしいコーヒーがいれられる」(オオヤさん)
「僕のはじめての著書(笑)」(山下さん)

これからは定番品として大事に扱わせていただきます。
北書店へお起こしの際はぜひお手にとってごらん下さい。
絶賛発売中!

と、そんな感じで多方面から刺激を受けまくった夏でした。
多くの皆様に重ねて感謝。

そしてなにより暑い中、いつも北書店へ足をお運びくださるお客様、
本当にありがとうございます。

でですね、秋もいろいろあるんです・・・むしろたくさん(笑)
ですが今日はここまで、おやすみなさい。

2011年8月18日木曜日

コーヒー

しかしこう久しぶりだと、どこから書いていいかわかんなくなってしまいます。
実に2ヶ月ぶりか。一箱古本市と、翌日の石井ゆかりさんサイン会&トークショー
以降、すっかりご無沙汰してしまいました。とにかく盛況だったこの2日間、ご来場、
ご来店いただいた皆様、関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
・・・と、一言で済ますのであれば早々に書けばいいものをここまで何も書けずにいたのは
もっとひとつひとつきちんと書きたい。ひとまとめにして「ハイ書きました」というのは
避けたい。そんな感じで1日伸ばしにしている間にあれよあれよと2ヶ月過ぎてしまいました。
で、じゃあこのタイミングで書くのかというとそれも違うのでした。すみません。「一箱~」
に関しては、ニイガタブックライトHP上で書かせていただきます。記憶は大事にしまって
あるので、寝かせただけの意味を考えて書きます。石井さんのこともいつか。


で、今日は告知です。明日の。

オオヤミノルのコーヒーと無駄話

「No no thank's no」第4回
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オオヤコーヒ焙煎所・オオヤミノルさんが

喫茶店を開いたらお客さんになってほしい」と思われている方を
ゲストにおむかえして、毎月いちど、第3金曜日に開催いたします。
喫茶店のマスター(オオヤさん)とそのお客さん(ゲストさん)の、
カウンター越しの会話に耳をかたむけていただく会です。
お越しいただくみなさまもまた、お店のお客さんとしてお席についていただきます。
喫茶店の会話がそうであるように、トーク内容にテーマは設けておりません。
各分野で活躍されている方々の、
最高の無駄話をおききいただける「喫茶店のひととき」です。


この素敵な横顔・・・残念ながら私ではありません。コーヒー焙煎家のオオヤミノルさんです。

アノニマスタジオさんにておこなわれるイベント・・・じゃないですね無駄話の会に
お声掛けいただきました。

4回目となる今回のゲストは北書店佐藤と、京都の超有名店「ガケ書房」店主の
山下さんです。いやーこれはまったくおそれ多いというかとても楽しみというか・・・
独立系の新刊書店としては指折りの名店主さんと喫茶店トーク。聞きたいことは
山ほどあれど、ここはひとつ無駄話に集中しましょう。山下さん、よろしくお願いいたします!

その舞台となる喫茶店のマスターがオオヤさん。
先週、なんと北書店へいらしてくださいました。閉店後、近所の居酒屋へ行った後、2次会は
「北酒場」(当ブログ6/1参照、「月刊キャレル」7月号にも掲載されました)そこでの会話をちょっと。

「オオヤさん、いわゆるカフェ本ってあるじゃないですか、どうですか?おススメの本とか
あるんですか?」

「そーやねぇ、あんまりないねえ(笑)なんというか、ちよこちょことつまんで載っけてもねぇ・・・
街には導線ちゅうもんがあるからねぇ・・・」


「すいません、もう1杯」って感じの濃密な時間、続きは明日夜7時から。







2011年6月11日土曜日

お知らせがふたつ。

新潟初の一箱古本市まであとわずか、出店者の皆様、準備は整いましたでしょうか?

当日は9:00学校町天神様前に集合です。お車でいらっしゃる方、「のぼり」
を持って立っているスタッフに一旦荷物を預けて、お車を近隣の駐車場に止めて
きてくだされば、我々の方で所定の位置までお荷物をお運びしておきます。
混乱を避けるため、皆様のご協力何卒よろしく願いいたします。なにせ90箱!
ですからね。90通りの本棚が一堂に集うわけです。ドキドキしてきた。

6月12日の北書店の予定

11:00 開店
15:00 閉店
16:30 一箱古本市集計結果報告、表彰会及び「南陀楼綾繁」さんトークショー(参加自由)
18:00 一箱古本市終了懇親会(会費制)

店内イベントをおこなう関係上、営業時間が短くなってしまい申し訳ありません。
一箱古本市の産みの親、ナンダロウアヤシゲさんの四方山話、必見(聴)ですよ。
出店社さん以外にも興味のある方歓迎です。ふるってご参加ください。

この日の出店者には新潟の本好きさんたちに混ざって素敵なゲストが多数
いらっしゃいます。先日告知しました石井ゆかりさんもその一人。申し込みの
メールを見たときはそりゃもうビックリでした。
せっかく新潟へいらっしゃるならばと、翌日サイン会などしていただけるかと
お願いしたらご快諾くださいました。石井さん、ありがとうございます!
一箱古本市開催の6月12日の前後に、実に出来すぎなくらいタイミングよく
新刊が発売されます。で、実はすでに先行発売中。この2冊です。

・青い鳥の本  パイ・インターナショナル 1470円
・星栞(ほしおり)2011年下半期の星占い  幻冬舎コミックス  1000円

当店にてお買い上げのお客様、もれなく石井さんにサインを書いてもらえますよ。
事前にお買い上げくださったお客様にはレシートにチェックを入れさせていただきます。
13日、本と一緒にお持ちください。サイン会開始は15:00からの予定です。
そして、北書店画廊では、「青い鳥の本」に使用されています梶野沙羅さんの原画と、
星栞の写真を担当されている山口達己さんの写真パネルを展示します。こちらもぜひ
ゆっくりとお楽しみください。山口さんは13日、石井さんとともに北書店へいらしてくださいます。
山口さん、ありがとうございます!

さらにもうひとつお楽しみが・・・

「石井ゆかりの占いのレシピ・その1」

と題しまして、石井さんが星占いを習得していく過程において非常に重要な役割を果たした
本の数々を、コメント付で展示、販売いたします。見ごたえ抜群の展示になること間違いなし。
ただ今準備中です。ご期待ください。

6月13日の予定

14:30 開店
15:00 サイン会開始
18:00 閉店
18:30 石井ゆかりさんトークショー(要予約)
~19:00終了。


前日の一箱古本市のあと片付けの作業が午前中いっぱいかかってしまいます。
それからサイン会の会場設営など含めまして、この日は14:30開店とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますがご了承ください。15:00、石井さん登場!本をお買い上げいただいたお客様とサインをしたりお話したりと、ファンの方にはたまらない空間になること必至です。
「月曜日のお昼~?」なんて野暮なこと言いっこなし。この機会を逃す手はありませんよ!
3時間ほど(3時間も!)そのようにサイン会を開きまして、この日の営業は18:00までとさせていただきます。
18:30から石井さんによるトークショーが始まります。このトークイベントは予約制です。
石井NP日記上にて募集された分に関しては、あっという間に満数に達し、終了いたしました。
当日も、若干の参加枠を設けますが、こちらは店頭受付のみとさせていただきます。狭い店内、収容人数に限りがあり、誠に至らないことではございますが、どうかご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

以上が当日の流れとなっております。ご不明な点がございましたら、当店の方にお願いします。
楽しい時間をすごせますように、石井さん山口さん、そしてこのたびの新刊を担当されたパイ・
インターナショナル、幻冬舎コミックスの編集者両氏(本当にお忙しい中ありがとうございます)
とともに、皆様のご来店をこころよりお待ちしています。

以上、6月13日開催「石井ゆかりインストアイベント at北書店」の詳細でした。

2011年6月4日土曜日

お知らせと、お知らせのお知らせ。

大変申し訳ありませんが出張販売に出かけるため本日、6月4日はお休みをいただきます。
ご迷惑おかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。
来週末はいよいよ「ニイガタブックライト」。北書店の営業時間も若干変動があると
思います、こちらも追ってご案内いたします。

そして先日のブログの最後、「ニイガタブックライト関連で驚愕のお知らせが」と、
思わせぶりに書きましたが、一箱古本市の翌日、つまり6月13日月曜日。
前日からの流れで北書店に素敵なゲストがやってきます。ニイガタブックライトHP
店主紹介」欄を見よ。石井ゆかりさん!一箱古本市に店主さんとして参加。
翌日は当店にて、新刊の発売を記念してサイン会を行ないます、お楽しみに!
詳細はまた近日、なのでこれはお知らせのお知らせ。

2011年6月1日水曜日

ニイガタブックライト!!

1ヶ月程前、ふらりと北書店にいらした某出版社AニマSジオのMさん、
「ブログ、いつも見てますよ。ああ、今日も更新してないって・・・」

どうもすいません!遠い空の下、ちっぽけな本屋を気にかけてくれてありがとう。
北光社から北書店へ。当然のことながら、販売力も実売数もささやかなものに
なっていきますが、それでもこうして以前と変わらぬお付き合いをしてくださる出版社
さんは、そう多くはないものです。そんな皆さんの存在に、どれほど励まされていることか。

告知が遅れましたが、フェアのご案内。今年も自信を持っておススメします。
アノニマスタジオ(ほぼ全点)ブックフェア。 (6月中旬迄)

アノニマスタジオの皆様、いつもありがとうございます。南さん、また来てね(笑)。











恒例の、「旅する灯台」もやってきました。こちらは北書店同様、昨年誕生した
2号目君です。白を基調とした1号から、がらりと変わってカラフルな色使いと、
既にして風格漂う緑の胴体が最高にカッコいい。いつまでも見ていたくなる。
というか欲しくなる。細部に至るまで、ぜひゆっくりと眺めていってください。










2年目の北書店も、照らしてくれよ灯台。


灯台の明かりの下、並べられた本たちを見て思うのは、新刊の点数が
増えているのに、作家さんの数はそれほど増えていないこと。同じ作家さんが、
また同じところから続編を出す。ということがこの出版社では多いような気がします。

それこそたいした販売力もない、ブログもめったに更新しない北書店への関わり方と
同様に、一緒に仕事をした作家さんとのご縁を大切にしながら、一冊一冊自分たちの
速度で本を作っているからなのでしょう。派手さはなくても、そんなある意味贅沢な
時間の経過が伝わってくるアノニマスタジオの本たち。毎年開催したいブックフェアです。


灯台に負けじと旅をしよう。「本」と「人」が主役の旅へ。

ここ新潟でも、新しい事が始まろうとしています。


「ニイガタブックライト」


昨年12月、年の瀬も押し迫ったある日、その人はやってきました。

「どうも、ナンダロウアヤシゲです。」


南陀楼綾繁。

「編集者」 「ライター」 「さまざまなブックイベントを手がける仕掛け人」
多様な顔を持つ方ですが、私の中では、

「本にまつわる怪しいところに、てくてくとやってくるオジサン。」

という感じでしょうか。ホントにひょっこりと、雪の中北書店へいらっしゃいました。
緊張する私をよそに店内をチェックした後、さすが!な数冊をサクッと購入。
「じゃあまた後ほど」と言い残し、雪の中へと消えていきました。

「ナンダロウさん、なんでまた北書店に?」 しばし考えましたが、

「多分あれだな。『北の方に怪しい本屋があるからちょっと行ってみようか』
と思ったんだな。」
というのが私の結論でした。一方その頃、南陀楼氏が、冬の新潟で何をして
いたのかは、こちらに詳しく載っています。



雲遊天下 VOL 105  (ビレッジプレス 525円)


最高に楽しい新潟紀行 [いつかどこかで ~旅は不器用~]

「この時間でここまでまわる?普通。」
と思わせる行動力と、ご本人の風貌とのミスマッチ(スイマセン。最大級のリスペクトを
こめて書かせてもらいます。)がたまらない。県外から新潟へいらっしゃるお客様はもちろん、
地元の皆さんにも読んでいただきたい。新潟ディープ観光ガイドとしてもおススメです。


この日の晩のことを本文より・・・

「・・・  八時半に『人情横丁』という飲み屋街にある居酒屋へ。しばらく待つと、
北書店の佐藤さん、それに続いて、『まちの日々』の上田浩子さん、
『にいがた空艸舎』というイベントを主宰する亀貝太治さんがやって来た。
いずれも、新潟の街をすみずみまで知っている人たちだ。
 明日歩けそうな場所を教えてもらい、こちらは例によって『新潟で一箱古本市』
をやったら面白いですよ」と焚きつける。新潟の地酒が際限なくお代わりされ、
気付いたら十二時を回っていた。」

この「ナンダロウ氏との一夜」以降、「新潟で一箱古本市開催」が、たびたび話題に
上りました。そうはいっても場所の問題やらなにやら。そんなにウマく話が進むものかと
思っていたある日のこと、常連のお客様(と書くと、なんだか他人行儀な感じがするほどの
常連のお客様。)のひと言が、大きな1歩を踏み出すきっかけとなりました。

「現代市(いまいち)は?」

北書店から歩いて数分の「学校町通り」。文字どおり学校がいくつもあるこの場所は、
住宅、商店が立ち並び、大通りからは1本外れた狭い道ながら、いや、だからこそ、
独自の空気の流れる心地よい町。自由に散策できる一方で、そこかしこに生活の匂い
漂う、実に懐の深い町。 その懐に飛び込みたい!

新潟で初の「一箱」をここでやりたいという気持ちは当然あって、しかし実際やると
すれば、まず誰に言ったらいいの?許可って必要なの?だとしたらドコに?
というか俺たちって何?

で、「現代市」。学校町通りを使って開催される、フリーマーケットや屋台の出る
イベントで、この日はたくさんの人出で賑わうこと。その歴史は平成一桁の年に遡り、
今年で27回目を数えるということ。その存在をお客様から聞かされた時、ほんの少し、
可能性が開けたような気がしました。とはいえ、なんの実績も持たない私たちを
受けいれてくれるかは全くわからない。とにかく聞くだけ聞いてみよう。打診したのは
私ではなく、ニイガタブックライト広報の(広報といっても別に任命した訳じゃない、
率先して動いてくれるから自然とそうなっていった訳で、感謝!)亀貝氏。結果は・・・

来たる6月12日の日曜日、午前10時から午後3時まで、新潟市中央区学校町通
にて行なわれる「現代市」会場にて、ニイガタブックライト vol1「一箱古本市」 開催です。

5月に入ってまもなく、出店者募集を開始。当初、「30~40人くらいは来てもらいたいね。」
と話していた一日限りの「古本屋さん店主」の数は、現時点で80人を超えました。
たくさんのお申込み、本当にありがとうございました。

開催が無事に決まり、公式HP、店主募集のチラシ等、準備を進めていく中で、取材を
していただく機会を得ました。


「『ニイガタブックライト』って何ですか?」
「『一箱古本市』を開催する動機はなんでしょう?」


当然の質問なのですが、うまく答えられない自分がいることもまた事実。
これまでの経緯を振り返ると、順調に事が進んできたその裏側には、ほんの少しずつの
偶然の連鎖があるようです。

寒い中、北書店を尋ねてきてくれた南陀楼さん。
その南陀楼氏の、北書店来店をアシストしてくださったのは、この日記の冒頭に紹介
させていただいた「アノニマスタジオ」の設立者で、現在は「信陽堂編集室」として紙の
本の美しさを追求し続ける、丹治史彦さんだったりします。お二方とも今回、一箱出店です。

開催へ向け、何度となく打ち合わせと称した飲み会を、閉店後の北書店で開き(北酒場という)、
そのたび酒やつまみを持ってやってくる物好きな(これも最大級のリスペクトをこめた表現)人々。
本屋を舞台に、半ば妄想の与太話が、現実へと変わっていく気配・・・我々に、「現代市」という
選択肢が出来たのは、毎週のように立ち寄ってくださるお客様とのいつもの会話からでした。

そしてなんといっても「現代市実行委員」の方々、何者ともわからぬ私たちを快く受け入れて
くださったばかりか、なにかとこちらのお願いにも親切に対応していただいて、私はこのことに
大変感激しました。学校町は、やはりそこに暮らす人々も含めて懐が深かった。実行委員の
皆様、ほんとうにありがとうございます。皆様のおかげで、新潟初の一箱古本市は、わたしたち
「ニイガタブックライト」が考えうる最高のかたちで開催できそうです。

以上のような、さまざまな人たちとの関わりが「本を売る日々」を通して、いつの間にやら
出来ていた。そのことに、ふと思いめぐらすとき抱く感情。私にとっての「ニイガタブックライト」は、
どうやらカタチのあるものではないようです。わかりづらくて恐縮ですが。

最後になりましたが、ご応募いただいた皆様、もうそろそろ「店主マニュアル」がお手元に行くかと思います。6月12日、皆様にとって、最高に楽しい1日となりますように!

それから梅雨前線!頼むよ(笑)

※予告編 

ニイガタブックライト関連で、もうひとつ驚愕のお知らせが。当ブログにて近日更新。
乞うご期待!

2011年5月1日日曜日

営業時間のお知らせ

       



「ごはんですよ」
発売記念 写真展をはじめました。

4/30(土)~5/10(火)

なかしまさんの一口メモ付き。
じっくりとご覧ください。

残念ながら予定していた
イベントは延期となりましたが
本日も営業しています。
お越しくださった方には・・・
まあいいや。お待ちしてます。



本日の営業時間は12:00~18:00とさせていただきます。
ご了承ください。

明日以降の予定。

5/2(月) 通常営業
5/3(火)~5/5(木)12:00~20:00

以上、よろしくお願いします。

2011年4月27日水曜日

イベント延期のお知らせ。

先週お伝えしました5月1日の「foodmood  にいがた分室」は、
残念ながら延期となりました。誠に申し訳ありません。
開催の日時は、いまのところ未定ですが、いずれこの場にて
告知させていただきます。

「中止」ではなく、あくまでも「延期」です。楽しみにしてくださっていた
皆様、勝手なお願いですが、そのお気持ちを継続いただけたら、
更なるお楽しみが待っていますよ!
なかしまさんの本 を、これから購入しようと考えておられる方は
もれなく当店で!そうしたら、当初の予定よりも、いっそう充実した
foodmood」を、北書店に出現させることをお約束します。
なかしまさん、書いちゃったけどいいよね?(笑)

「ごはんですよ」発売記念パネル展示は今週末の土曜日から
予定通りおこないます。ぜひご覧ください。
翌日の日曜日は、12時~18時の営業とさせていただきます。

以上、お詫びとお約束でした。今後とも北書店をよろしくお願いいたします。


店主 佐藤雄一

2011年4月23日土曜日

1周年記念企画のお知らせ その②


新潟出身、現在は東京の国立で「foodmood(フードムード)」という
とても素敵なおやつの工房を営むなかしましほさん

著書も多数出版されており、北書店ではもちろん定番、全国の書店
の料理書コーナーでももちろん定番。ですよね?もしも料理書担当で、
なかしまさんの本を知らないなんてヤツがいたら店長さん、そいつ
クビにしたほうが良いよ。ドコ見てんだっ!

こちらは昨年、文芸春秋より発売された「おやつですよ」



毎日でも食べられるおやつをカンタンに、それでいて丁寧なレシピが
満載。実際に作りながらパッと手にしても大丈夫なビニールのカバー
がうれしい。巻末の『「おやつですよ」失敗百科』なる用語集は、
挿し絵が付いて、読んでるだけでも楽しいよ。そして、なかしまさんの
本はいつもデザインがすばらしい。かわいい表紙に思わず手が伸びる。
この1年で、どれだけ売ったことだろう。なのに一度もブログで紹介
しないなんて。お前もナニやってんだっ!

北書店の開店と、この本の出版を記念して、昨年5月、なかしまさんが
当店にいらしてくれて、クッキー作りのデモンストレーションと、トークショー
を開催することが出来ました。 そんな奇跡のような1日から数ヶ月、
「おやつですよ」ときたからにはもしや・・・とひとりモヤモヤしていたのが
昨年暮れ頃だったでしょうか。そのモヤモヤは的中し、今月ついに
発売されましたよ。



「ごはんですよ」文芸春秋 1,260円

前作同様、ビニールカバーと、巻末には『「ごはんですよ」花嫁修業百科』
なかしまさん初の「ごはん」レシピ集です。私はまだ試してませんが、
今回も料理をしたい気分にさせられるカンタンなのに丁寧で、新鮮な
レシピが満載のこの春イチオシの一冊です。
・・・「イチオシの一冊」って変だね。イチオシなら一冊に決まってんじゃねえか。
ナニ言ってんだっ!ズバリ、イチオシです。

そこで新たなモヤモヤが。
「なかしまさん、今年も来てくれたりなんかしてくれたりなんかしてくれたり・・・・」
そしたら先日、うれしい知らせが。

「今年も行きます!」

やっとここで本題です。昨年に続き、北書店1周年と、「ごはんですよ」
出版を記念して、なかしましほさんが北書店にやってきます。やった~!
今回は、クッキー作りやトークショーではなく、違った趣向でまいります。

foodmood にいがた分室」
ということで、なかしまさんの日常を、ちょっとだけ垣間見れるような
空間を作ります。来週の日曜日、5月1日の正午から夕方まで、
なかしまさんが北書店で皆様をお迎えします。

「ごはんですよ」をお買い上げいただいたお客様には、サインをして
くださいます。もう既に買われてしまったお客様も、ぜひお持ちください。
それ、うちで買ったよね?(やなヤツ)もしもよそで買われてしまった
ようでしたら、なかしまさんに他のおススメの本を聞いてみるのもいいでしょう。
フードムードであると同時にこの日は、「なかしましほ 1日書店員」
でもあります。ブックカバーもつけてくれたりして。

併せて、文芸春秋様より「ごはんですよ」に使用された写真をパネル
にしてご提供いただきました。同日、おいしそうな「ごはん」の写真が
店内を飾ります。こちらもお楽しみに。 この件につきまして、詳細
お問い合わせ等ございましたら当店にお願いします。お電話、メール等、
左上の連絡先をご覧ください。

それでは来週、多くの皆様のご来店をなかしまさんとともにお待ちしています。
今年のゴールデンウィークはぜひ北書店で。

なかしまさん、本当にいつもありがとうございます。
北書店を作って良かった。

2011年4月13日水曜日

北書店AtoZ

例によってすっかりご無沙汰しております。

おかげさまで北書店、無事1年目を終え、
昨日、2年目に突入しました。
皆様、本当にありがとうございます。
さてさて、こう久しぶりだと書きたいことも
たくさんあるのですが、今月から始まっています
1周年記念企画のご案内を、まずはさせていただきます。

今月の北書店画廊「林哲夫展」

(失われた時を求めて)



昨年夏、「読む人」のスケッチの展示が
大好評だった林哲夫さんの作品展ふたたび。

今回も本屋の空間に馴染みまくりの作品たち。
水彩、油彩、で描かれた本と本屋のある風景を。

前回と同様新潟絵屋さんのご協力により開催となりました。
私もまたまた、仕事を忘れ、思わずジーっと見入ってしまっています。
展示は5月8日まで。ぜひ足をお運びください。
絵屋さん、林さん、いつもありがとうございます。

そして、店内入って右側、新潟県関連本のコーナー
の壁を使って一風変わった写真の展示を開催中です。





「AZAZ-NIIGATA写真展      A  DAY  IN  THE  LIFE.」

「AZAZ-NIIGATA」ことH氏(と呼ぶことにします)
は、北光社時代からのお客さんです。「AZAZ」は、
「AtoZ」、ようするにH氏から見た新潟のあれこれです。

そのあれこれを、独自の視点で捉えた写真と共に紹介する
ブログが「AZAZ-NIIGATA」です。
そこに掲載されている写真と、今回新たに撮影された写真も
あわせて、手作り感全開の展示を開催しています。

テーマは「北書店界隈」。

写真はすべて、ここいらにある珍しくもなんともないもの。
あたりまえすぎて、普段目にも止めていないもの。
そんな風景が、目線を変えただけでなんともかわいく、クールで
時に頼もしく見える。
それは新刊本や、旬の情報ばかりを追いかけることに違和感を
感じながら、本屋の空間をつくってきた私の感覚とリンクするようで、
というか背中を押されているようで・・・

楽しむことに何の準備も要らない。「電源」も要らないよ。そこから何が見える?

そんなわけで、北書店1周年にはぜひやりたいと、私からお願いして
今回実現することとなりました。H氏もありがとう!
現在、記念の小冊子を製作中です。こちらも手作り感全開の力作。
私も冒頭に文章を書かせていただきました。近日展示コーナーに登場します。
有料というカタチを取り、いただいたお金は、日本赤十字社新潟県支部様より
預かっている募金箱に全額入れさせていただきます。
この冊子は、なくなり次第終了です。数に限りがありますがご了承ください。

募金に関しては、随時受け付けています。このたびの震災の、被災地にて
行われている救援活動を支援するための募金です。ご協力、どうぞよろしく
お願いいたします。

今日のところは、この春の2大展示のご紹介に留めて、このへんで。
本当は開店記念日の昨日、この文章を書くつもりでいましたが、何かと
バタバタしてしまい1日遅れの日記となりました。

相変わらずのせわしない毎日。それはそれでリアル。

続きはまた明日。(ホントかよオイ。)

2011年2月18日金曜日

筑摩書房70年。北書店そろそろ1年。


今年で3回目を迎える「本当におもしろい本」だけを集めた、

本好きのためのブックフェア「BOOK MARKET」。
今年は会場を2ヵ所に拡大して開催! 
本の販売の他、本好きのためのイベント、
古本や厳選リトルプレスの販売、
京都のオオヤコーヒ焙煎所のコーヒースタンドも開催。


【出展社】
アノニマ・スタジオ、医学書院、INAX出版、8plus、
凹凸舎、オオヤコーヒ焙煎所(京都)、北書店(新潟)、
サルビア、青幻舎、SLP(セレクト・リトルプレス)、
筑摩書房、美術出版社、44 fourruof、古本ricca、
monday books、ミシマ社、ミルブックス
(50音順)


★今年も3冊以上お買い上げの方に、
DMのイラストレーションを手掛けた松尾ミユキさんデザインのエコバッグをプレゼント!

●会場 アノニマ・スタジオ1階/カワウソ (*会場がふたつあります)
●日時 2月18日(金)~20日(日)  11時~18時 (最終日 ~17時)

今年で3回目となるアノニマスタジオBOOK MARKET 2011に、
2年連続で出店させていただくことになりました。
私は筑摩書房(創業70年おめでとうございます)さんの選書を担当しました。
ちくま文庫(こちらは今年で25周年)を中心に、この1年に
出版された実用書、エッセイ等を集めて皆様をお待ちしています。
3日間限定の文庫本ブックカバーも作りました。お楽しみに。
いつも急な告知申し訳ありません。あと数時間後に東京に向かいます。
蔵前で会いましょう。

そして、20日の日曜日は何だか怪しげなこちらに呼んで頂きました。
編集者、ライター、そして一箱古本市の仕掛け人としても大活躍の
南陀楼綾繁さんの出版ワークショップにて「町の書店の視点」と題して
お話をさせて頂きます。って軽く言うなよオイって感じですね。

だって南陀楼綾繁が司会で私がゲストって・・・不思議な町だよ東京。
この1年に経験したこと感じたことを話せたらいいですがどうなるでしょう。

1年があっという間で、本当に昨日の事みたいですが、やっぱり
しっかりと1年は1年なようで・・・皆さん本当にありがとうございます。

とにかく一生懸命がんばります。

2011年1月11日火曜日

日々ごはん

・風が吹いて 雲が流れて 台所からは 夕ごはんのいい匂い


・木の実が熟すように 日差しが傾くように


・迷いながら探しながら  きっと私は ごはんを作りつづける


・食べることでつづいてゆく ひともからだもこれからも


・ゆっくりとうつろいゆく わたしもひとつの小さな自然だ


・わたしたちは どこまで行くのだろう


・退屈の中にある 残酷で色とりどりで そして儚い世界


・もっとずっと 自分がなくなってしまうほど遠くまで


・見えなくても触れなくても いつまでもなくならない思い出という魔法


・からだがからっぽになっていた。 こころもからっぽになっていた。


・本当は いつでも どこへでも 飛んでゆける     


・毎日を 確かめながら 次の広場へ




北書店画廊1月の展示
高山なおみ  「日々ごはん」 カバー原画展 1/6~1/26


「日々ごはん」は、2004年に発売され、2010年に
12巻目をもって完結した、料理家でエッセイスト
高山なおみさんの「ごはん」と共にあるささやかな
日常を綴る名エッセイ。


四六判の縦が少し短い独特の判型と、ソフトカバーの
やさしい質感がとてもよく手になじみます。ひとくちに
ソフトカバーと言っても出版社によって様々で、このシリーズを
はじめ、たくさんの魅力的な本を作っているアノニマスタジオ
カバーはとてもしなやか。ページをめくっていると、本の内容に
負けず劣らずのていねいな仕事ぶりが伝わってきます。
皆様も書店へ行かれたときは是非、パラパラとめくってそれぞれの
違いを味わってみてください。それも一つの本屋の楽しみ方。


パラパラとめくったあとは、元あった時よりも丁寧に棚に戻すように
心がけましょう。そうすると自分の読みたいと思う素敵な本はおのずと
近寄って来るものです。
(暮しの手帖社発行、『暮らしのヒント集』風に。)


冒頭に思わず書き写したのは、各巻の表紙に巻かれている帯に書かれた言葉。


高山さんの文章の魅力をどう伝えたらいいのだろう。


本文に書かれているのは、いつものあたりまえの日常。読んだ本や聴いた音楽。
友人、家族との時間。そんな身のまわりにあるものへのあたたかな眼差しが、
その日に作り、食べた「ごはん」の描写によってビシビシ伝わってきます。
逆もまた然りで、登場する「ごはん」が、異常なほどに美味そうなのは、
そんな日常に対しての、愛情ある描写によってなのかもしれません。
健康的であるとか、経済的でなおかつ美味しいとかいったレシピ本からは
得られない「いかにして生きるか」といったことをなんとなく考えさせられる
高山さんの文章は、エッセイであって文学でもあると思います。


この度、完結を記念して、昨年東京で行なわれた「日々ごはん」のカバー原画展を
アノニマスタジオさんのご協力によって当店にて実現することができました。
展示の日には実際に東京から応援に駆けつけてくださいました。
安西さん、ありがとうございました。ホント寒い中を・・・


私事ながら、展示されたそれぞれの原画を見ていると、この6年間の記憶も
ふつふつと蘇ってくるようで感慨深いです。いろいろありました(こればっかし)
北書店という空間でこの展示をしていることが何だか不思議。


ともあれ多くの皆様にこの展示を見ていただきたく思います。もちろん書籍も
販売しています。高山さんの著作はもちろん、高山さんオススメの文庫本も
あわせて用意してありますのでどうぞゆっくりとした時間をお楽しみください。


原画を鑑賞しつつ本を読む。窓の外には雪が降る。と、


最後にもうひとつ。「日々ごはん」は単行本としてはひとまず完結ですが、
今も続いています。
高山さんのホームページふくう食堂をぜひご覧ください。


ふくう食堂の「ふくう」というのは、「福を食う」という意味だそうです。


それでは、遅くなってしまい恐縮ですが、今年も北書店をよろしくお願いいたします。


2011年1月 
北書店 代表 佐藤雄一