2011年11月1日火曜日

ニイガタブックライツ

イベント続きだった10月もあっという間に終わりました。振り返っているヒマもなかったので
ここでまとめを。

2週間前の日曜日、もうずいぶん昔のことみたいですが2回目の一箱古本市を開催しました。

夜通し降り続けていた雨も、明るくなるにつれて弱まり、止むだけではなく
晴れちゃったよ。太陽が見えたときは思わずガッツポーズ。
誰か強力な晴れ男、晴れ女がいるとしか思えないような展開でしたが、
「ニイガタブックライトvol2 一箱古本市inオギノ通り祭」青空の下、
大盛況のうちに終了しました。出店者さんも、お客さんも楽しそうでした。
今回、大変お世話になりましたオギノ通り祭実行委員の方々、
法被を着た男たちの集団てなんであんなに頼もしく見えるんでしょうね。
テント設営や会場警備など、とても助かりました。皆様どうもありがとうございました。

イベント終了後は前回と同様、北書店での表彰式と懇親会を行ないました。
ただ今回は南陀楼さんがいません。(はじめてこのブログを見て、「誰?」と思った方、
6/1の日記をご参照ください)御大不在の表彰式をどうしようかと思いましたが
そこはやはり皆さん本を介して集まった人たち。話を振っていくとまあしゃべるしゃべる(笑)
ホントに楽しい時間でした。また皆さんとここに集まって本の話をしたいです。

冊数と売り上げ金額のそれぞれの上位の方を発表しながら進めていったわけですが
それとは別に個性的な箱、品揃えをされていた方に贈る「ブックライト賞」を設定しました。
前回の「ナンダロウ賞」に代わるもので、いわばこの日の「一箱キング」です。
ただこれは私の独断と偏見によるもので、ホントは皆さんそれぞれがキングなわけですから、
別にそんなの決めなくてもいいといえばいいワケで、しかしながら前回ナンダロウ賞に選ばれた
「ブックル」さんなんて、一見、あまり人前で話すのは苦手かもと、こちらに思わせておいて、
いざ話し出したら抜群に面白く、思わぬキャラクターの登場に場内大盛り上がり。こういう賞も
あると何が起こるか分からない。まあ楽しけりゃいいか。ってな訳で、僭越ながら決めさせて
もらいました。第2回キング、ブックライト賞受賞者は、「古書雑踏」さんです。

表紙と背表紙の見せ方の配置具合や、新刊書店では不可能なラインナップ。そんなところが
評価の基準でしたが、パッと目にとまったのがこの雑踏さんでした。聞けばこちらの店主さん、
古本好きなら誰もが雑誌や何かで一度は目にしたことがあるであろう、神保町の「田村書店」に
お勤めだったとか、タダもんじゃねえなとは思ったけどそうですか!ニイガタブックライトには
今回が初参加とのこと、また新しい流れが出来て嬉しかったです。景品は、といっても何か
品物があるわけではありませんが、「北書店で1ヶ月間、自分の棚を持てる権」としました。
昨夜、店主さんがご夫婦で展示に来てくださいました。箱には箱の、棚には棚の見せ方があり、
この「雑踏」さん、やはりタダものじゃないですよ。すばらしい展示になりました。本と一緒に
演出のための小物もさりげなく用意してきて、こちらとしても、この賞を設けてよかったと、
お二人の仕事ぶりにいい刺激をもらいました。本日、早速数冊が、「好きだねえ」といった風情の
お客様の手元に旅立ちました。これから1ヶ月間、北書店の一角に、「古書雑踏」開店です。




1週間前の日曜日、なかしましほさんが来店され、1日限定の「フードムード新潟分室」
「喫茶フードムード」を開催しました。こちらも大盛況でした。北書店も気が付けば開店から
1年半が経ちましたが、開店前に長蛇の列が出来たのはこれが初めてでした。
クッキーBOXは、やはり早々に完売、バインミーも、おそらく初めて食べたという方が大半
だと思うんですがどうなんでしょう、美味しかったですね!こちらも大好評でした。
予定よりも早く、すべてのメニューが完売したことで、急遽なかしまさんと「ですよシリーズ」
の製作スタッフによるトークショーを開催、なぜ今こうして北書店でこのメンバーでトークを
しているのか?そのすべての始まりから、本の製作秘話まで、ゆっくりとお話を伺う機会となり
とても有意義な時間となりました。イベントが無事終了し、御一行様が帰られた後、一人店内
で考えたのは、「なかしまさん、そういえば1日中休みなしだったなあ」ということ。
昨年の開店記念のイベントでなかしまさんがいらした時は、気がつけば終了していたよなあという
反省を生かしてこの日を迎えたのはいいのですが、また新たな反省材料が・・・

なかしまさん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。翌日、北書店の台所に
消えずに残っていたバインミーの匂いに、感謝と共に少し切なくなったのでした。

それから「ですよシリーズ」スタッフの皆さん。
編集の児玉さん、児玉さんもコーヒー係で1日お疲れさまでした!児玉さんの作って
くれた「ですよ新聞」、じわじわと尾をひく面白さです。お忙しいなか、この日のために
準備してくださって本当にありがとうございました。
デザイン担当の番さん、急に決まったトークにもかかわらず、ノリノリで真っ先に席に着いた
番さん、最高でした。出会えてよかった!(笑)
写真担当の広瀬さん(ご出身が燕市の、料理の写真を中心に雑誌などでも大活躍されている
写真家さんです。)広瀬さんも前日の準備からなにかと酷使してしまいました。ありがとう
ございました。帰省されるときはまたいつでもお立ち寄りください。

いつの日か、また皆さんと一緒に、この場所で楽しいことが出来たら、そのために私は
これからも「おやつですよ」と「ごはんですよ」を大切に売っていこうと思います。



喫茶仕様になった北書店も翌日からは、元の本屋に戻りました。移動した書棚を
戻すついでに、ここらで改装でもしようかと、この1週間はひたすら棚移動と、秋から冬への
売り場の準備にかかりきりで更新が遅くなりました。そして店はまだいっこうに片付きません。
いつまでたっても完成しない不完全な本屋ですが、たくさんの人達と、とても充実した10月
を過ごせました。「一箱~」にいらしたお客様、出店者の皆さん。なかしまさんと児玉さん、
番さん、広瀬さん。そしていつもの仲間に北書店のお客様。その関わりの中心にあるのは
何かといえば、「本」です。

ニイガタブックライツ


お楽しみはまだまだ続きます。