2015年5月29日金曜日

石井ゆかりさん「星栞」について。

昨年の10月、一箱古本市への出店とトークイベントで 
石井ゆかりさんを新潟にお招きしてから半年が過ぎ・・
と思ったら7ヶ月以上経ってるよ! ・・石井さん元気かなあ。

 早いもので、毎年恒例の「星栞」の季節がやってまいりました。




「星栞 2015年下半期の星占い
幻冬舎コミックス/1,080円
本日入荷。 

今回判型変わりましたね。
写真はおなじみの“山ちゃん”山口達己さんです! 




今年も、石井ゆかりさん「お手製おみくじ」を、星栞購入のお客様に
先着で お渡しします。この機会にぜひご来店ください。

 遠方にお住まいで、発送を希望される方は、お手数ですが、以下を
ご確認いただき、北書店までお申し込みください。(メールのみ。電話予約不可) 

***********
すみません!発送分、あっという間に完売しました。
お申し込みお問い合わせありがとうございました!


 「おみくじつき星栞」の遠方販売について

 お申し込みはメールにてお受けいたします。 (件名/「おみくじつき星栞」発送希望) 

今回、おひとり様1冊(1枚)とさせてください。 料金は、送料含めて1380円と、
振込手数料を ご負担いただきます。ご了承いただけましたら、

 郵便番号・ご住所・お名前・お電話番号を明記して

 sato@kitashoten.net までお申し込みください。 折り返し、振込み方法等、
お知らせいたします。 

************ 

数に限りがございます。なくなり次第終了とさせていただきますが
 何卒ご了承願います。 店頭でももちろん、今朝からお渡ししておりますので、
お近くの皆さまは ぜひご来店ください。いつだったか、「どうせ発送だけでないんでしょ?」
 的なこと言われていたく傷つきました・・あるに決まってるじゃん!

というわけで、新潟の方も県外の皆様も、ご来店&ご注文お待ちしてます! 

そして石井さん、いつもありがとうございます!


2015年5月15日金曜日

「レポCD」トーク開催します


この1ヶ月、毎週のようにトークイベントやライブを開催してきましたが、
なんというか内容がどれもこれも濃密すぎ。
ゲストの皆さま、参加くださったお客さまも、世の中行楽シーズン真っ盛り
だというのによくもまあ・・最高です。

さてさて今度の日曜日は、そんな濃密イベント月間の一区切り。
ゲストがこれまた、どいつもこいつもといった感じでして・・ 笑

ライターとして、幅広い活動を長年にわたって続けておられる北尾トロさんと、
北書店登場は通算4度目!アルビレックス新潟サポーターの皆さんが絶大なる
信頼を寄せるえのきどいちろうさん。トロさんが定期刊行しているノンフィクション誌、
「季刊レポ」強力執筆人の面々。総勢5名の超絶面白トークを休日の真昼間から
こってり2時間お届けします!


季刊レポのスピンオフ企画、参加ライターの皆さんの、それぞれの“青春の一曲”と、
その曲にまつわる私的“赤面エピソード”をギュギュッと封入してこの春発売になった
「レポCD」をひっさげての全国横断ツアーです。“縦断”はしんどいから“横断”とのこと。
そんな小ネタも満載、ツアーTシャツまでつくっちゃったらしいです!
トロさんファン、アルビサポーターの皆さんはもちろん、70~80年代に思春期を過ごした
洋楽ファン、なんて方にとっては特にどストライクなイベントだと思います。
おれにも語らせろ!なんて要望も、お望みとあらば叶えましょう!そんな衝動に駆られる
トークになるといいな。みんなひとつやふたつありますよね?赤面エピソード。


以下当日の詳細です。お席はまだありますので、ぜひふるってご参加ください。


★★★★★★★★★


レポCD発売記念!「レポCDジャパン・ツアー2015」

5月17日(日) 15:00~(14:30開場)


出演:北尾トロ/えのきどいちろう/日高トモキチ/和田靜香/佐藤温夏

会費:1000円(終了後、懇親会開催。予算3000円です)

お申し込み:北書店店頭、または電話(025-201-7466)
メール(sato@kitashoten.net)
※件名「レポCDトーク参加希望」。懇親会ご希望の方はお申し付けください



★★★★★★★★★

こちらがレポCD。(「CONTENTS 」赤文字がゲストのみなさん)
当日はご本人たちが手売りします。それもツアーの醍醐味。
皆さまぜひご参加ください。お待ちしています。


レポCD A面・B面・赤面!

青春の恥ずかしい思い出が、
活字と70~80年代ヒット曲で蘇る!

ノンフィクション雑誌「レポ」が総力を結集。
直木賞作家・角田光代も特別参加!
44ページのブックレットに選者たちの
赤面話をギュギュッと詰め込みました。

まず読むもよし。まず聴くもよし。


ワーナーミュージック・ジャパンより
好評発売中(本体価格2400円)



CONTENTS 

1. 懐かしの洋楽 本橋信宏・選 KC&ザ・サンシャイン・バンド「ザッツ・ザ・ウェイ」 

2. なぜ、馬に名前がないのか 下関マグロ・選 アメリカ「名前のない馬」 

3. 最初で最後のドラムソロ 北尾トロ・選 グランド・ファンク・レイルロード「アメリカン・バンド」

4. 論理少年 えのきどいちろう・選 アンドリュー・ゴールド「ロンリー・ボーイ」 

5. おそらくバレバレで 山下陽光・選 ラモーンズ「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ボーイフレンド」

6. 太ももに当たる安全ピン 海江田哲朗・選 ザ・ストラングラーズ「ゴールデン・ブラウン」 

7. 信用金庫職員のカセットテープ 安田理央・選 ドクター・フィールグッド「ルート66」* 

8. 心のジャケ写 霞流一・選 シカゴ「素直になれなくて」 

9. 今となっては闇の中 日高トモキチ・選 クインシー・ジョーンズ「愛のコリーダ」 

10. 突然の事態に私は 和田靜香・選 リック・スプリングフィールド「ジェシーズ・ガール」 

11. 自分としても謎だった 佐藤温夏・選 デビー・ギブソン「ロスト・イン・ユア・アイズ」 

12. 今昔・姉妹はてしない物語 あきやまみみこ&まつもとみみり・選 
リマール「ネバーエンディング・ストーリーのテーマ」 

13. プチ知ったかぶり 乙幡啓子・選 トンプソン・ツインズ「ホールド・ミー・ナウ」 

14. 「女子校」というジャンル 角田光代・選 
シンディ・ローパー「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」




2015年5月3日日曜日

必見の新潟-長岡 2DAYSトークイベント


長崎市出身の芥川賞作家、野呂邦暢(のろ くにのぶ)氏が生前に

撮りためた古本屋のスナップ写真の数々を、ライターの岡崎武志さん、

古本屋ツアー・イン・ジャパン小山力也さんの両氏が編集し、この春

1冊の素敵な写真集となって盛林堂書房より刊行、ただいま店頭にて

好評発売中です。













野呂邦暢 古本屋写真集(盛林堂書房)
2,500円













本書の刊行を記念して、長岡市の「長岡読書倶楽部」さん主催の
一箱古本市開場で、岡崎・小山両氏のトークイベントが企画され、
その前日となる5/4(月)の夜は北書店でもトークをしてくださることに。
連休中で、何かとご多用かと思いますが、大変貴重なイベントとなること
請け合い、ぜひご参加ください。古本、古本屋好きの皆さまにはおなじみの
おふたりなので、間違いなく面白いトークが展開されることでしょう。楽しみです! 

★★

岡崎武志&小山力也 トークライブ (主催 長岡読書倶楽部)
5月4日 
北書店 開場18:00 開演18:30~
参加費1000円 トーク終了後懇親会(会費3000円程度)
問 北書店
025-201-7466


●5月5日

アオーレ長岡 3F 第1協働ルーム 開場17:00 開演17:30~
問 雑本堂 0258-37-3512/ブックスはせがわ 0258-35-2147
 
★★

本屋関係のトークイベントなどでも時折話題になるのが
2007年問題だ。新潟市中央区の新刊書店事情が大きく変わっていった
という話。駅南にジュンク堂が出店し、紀伊國屋は規模を倍に拡大して
移転。この年の秋にオープンした亀田のイオンだって無関係とはいえない。
古本屋に関しても、この頃を境にして、徒歩圏内にある昔ながらのお店が
次々となくなっていった。

2010年に古町の学生書房が閉店したのを最後に、それらのお店は
このあたりから完全に姿を消してしまった。ご主人の高齢化や、跡継ぎ
問題だと推察するが、上古町の佐久間書店、沼垂の万世書房などが

立て続けに閉店した時はそりゃもうショックだった。

衰退の一途をたどる町を憂うとかそういう話ではなくて、単に休日を
過ごす止まり木がひとつ、またひとつとなくなっていくのが個人的な問題として
寂しかったのだ。

 たとえば万世書房。入口の均一棚を眺めたのち店内に入れば、
ほとんどいつも、ご主人は近所(多分)のおじいさんとレジでお茶をのんでいた。
中央に鎮座する、天井まで届きそうな棚で仕切られたお店はとても狭く、反対側に
周るにはレジ前を通過したいのだけど、お茶の時間を邪魔しちゃいけない。
ここはいったん引き下がり、迂回して(大げさ)茶飲み話をBGMに、
棚や、床から積みあがった古雑誌を物色するのが、なんともいえず好きな時間だった。

★★

「野呂邦暢 古本屋写真集」に収められた、1970年代の古本屋のスナップ写真を
眺めていると、この時代の雰囲気をたたえたまま、ついこのあいだまで現役で、
あたりまえにそこにあった近所の古本屋のことを思い出す。『お世辞にも上手いとは言えない』
写真から想像するのは、敬意や愛情と、そこから来る遠慮が入り交じった、野呂氏とお店との
距離感だ。ときにショーウィンドウに『儚く』写り込んだ、夢中でシャッターを切る野呂の姿が
小山力也さんの解説文の異常な面白さも手伝って、想像力をさらに掻き立てる。

野呂邦暢が定住した長崎県の諫早市や、東京が舞台の古本屋エッセイは数多くあるので、
そうした古本屋と野呂氏との心地良い距離感はいままでも何度となく読み返してきた。
とりわけ思い出深いのは「夕暮れの緑の光」(みすず書房)収録の『S書房主人』と、
そのS書房こと、山王書房店主の関口良雄氏による「昔日の客」(夏葉社)だ。

内容まで書いていると果てしなく長くなりそうなので割愛するが、何で思い出深いかといえば
この本の両方ともが、北書店が開店した2010年刊行で、「夕暮れ~」に至っては
いま店頭にある在庫を開いてみたら、奥付に2010年4月12日印刷とあるので、これはまんま
北書店の誕生日と同じということになる。これまで勤めた北光社と違い、気になる本はこちらが
注文しなくては入ってこないというシステムに取り組み始めたばかり。自分が選択したとはいえ
それはなかなか心細いものだ。当時は尚更、開店直後の慌しさもあって、なにをどうして
いいのやら、という状況だった。

そんななかで、限られたお店の仕入れ予算の中から、決して安くはないこの本を恐々3冊
取り寄せて、まだまだ在庫の薄い(いまも薄いけど)店頭に並べておいたら、3冊が2日で
売り切れたことははっきり覚えている。
この本の編集は岡崎武志さんで、それがきっかけで野呂氏の遺族の方から古本屋の写真を
見せられたことが「野呂邦暢 古本屋写真集」刊行に結実したのだそうだ。

★★

 北書店が開店したときの慌しさは、5年経っても絶賛継続中で、というか年々ひどくなっている。
先月5周年を迎えたときはまったく振り返ることも出来なかったので、長岡読書倶楽部さんから
いただいたご縁に便乗して、明日のトークイベントは、北書店開店5周年記念の意味も個人的に
込めたいと思う。主催の長岡市「雑本堂」さん、「ブックスはせがわ」さんありがとうございます。

長岡市には、まだまだ駅周辺の中心部に何件かの、「当時の」面影をたたえた古本屋が健在だ。
5月5日開催の長岡市一箱古本市は、イベントを楽しむと同時に、それらのお店を訪ねて
みることもおススメしたい。


※それと超個人的に、明日の北書店トークイベントは、野呂氏の定住した諫早市(いさはやし)
出身で、先日68歳で亡くなったプロレスラー、阿修羅・原の追悼もちょっとだけ込めます。