2014年12月27日土曜日

旅するギャラリー、開催中です。


年末も年末ですが、6月に続いて今年2度目の展示販売会
「桑原商店」の“旅するギャラリー”開催中です。本日スタートしました。

郡司庸久さん・慶子さん / 伊藤丈浩さん / コバヤシユウジさん

3組の作家さんによる、「パンのうつわ展」。
12/27(土)~12/30(火)の4日間、営業時間10:00-20:00

会期中、桑原商店主宰の桑原さんが終日滞在されています。
今日は初日とあって、開店早々からたくさんのお客様がご来店。
天気はこの数日ではまあまあ、とはいえ寒い中、ご来店いただいた
皆さまありがとうございます。明日、日曜日も10時開店でお待ちしております。






















和気あいあいと(左奥、下向いてるのが桑原さん。会いにきてください。)


以下、旅するギャラリー終了後、年末年始の予定です。

12/31(水)~1/3(土) 12:00-18:00
1/4(日)休
1/5(月)以降通営業 10:00-20:00

よろしくお願いいたします。

2014年12月24日水曜日

ワイワイXmas

北書店では2回目の開催となる「キャビネ・ファンタスティク」
今回はクリスマス直前スペシャルということで、前回以上の
楽しい一夜となりました。ひとつ前のブログで車で新潟にやってくる
キャビネのお二人のことをサンタとトナカイだと書いたのは
やはり間違ってなかった。参加された皆さん全員夢中でした!


今夜は写真レポートということでいくつかご紹介。




左に見えるツリーの額の奥で、キャビネの路川さんが紹介される映像の
ひとつひとつに解説をつけてくださいます。これがまた滅法面白い。


















こちらは映写機担当の岡田さん。フィルムを入れ替える合間合間
のカタカタ音と路川さんの解説が重なるのがまたとてもいいのです。




今回の空間コーディネーター「菌屋」さんによる「おやつブース」
思えばちょうど1年前のブログは菌屋さんの展示のお知らせでした。
一箱古本市に出店してきたときからのご縁を思うと何でもやってみるもんだなと。
菌屋さん、お手伝いのTさん、ありがとうございました。





先月の佐久間裕美子さんのトークイベントから1ヶ月ぶりの出店
『SDコーヒースタンド』。写真は小川君。もうひとりのメンバー
川田君は写真を撮影してくれています。今回の写真はすべて
彼によるもの。


















キャビネ蔵出しグッズ販売コーナー。主に路川さん
所有のもの。彼はキャビネ以外にも「ドーナッツブックス」という屋号で
東京の一箱古本市などにも出店されています。ニイガタブックライトにぜひ!




いちいちかわいい。当然ながら大盛況でしたよ。



菌屋さんの小技も光る。とにかくこのイベントは本編以外の
お楽しみも詰め詰めで、この場にいるだけで楽しくなってしまいます。
サービス精神て美しい。



先回が今年の1月、「なんか冬のイメージが固定してるのかなあ」と
キャビネのお二人。いやいやクリスマスに実現してみたかったんですよ私が。
やっぱり激ハマリでしたよ。最高!

「また来ます」と約束してくださったので次回どうしましょうかねえ。夏とか秋とか・・
なんて野暮は言わず、しばらくは余韻に浸ります。


しかしなんですね、北書店は場を提供するばっかりなので恐縮です。
キャビネ、菌屋、SD、そして参加いただいたすべての皆様のご協力によって
出来上がった素敵な一夜だった!という事実のみをここに書いておきます。


キャビネ岡田さんが、イベント開始前に流すBGMを用意してくださったのですが、
これがまたすばらしいクリスマスソング集でした。ということで引き続き今も店内で
かけているんだけど、最後のほうに収録されていた森繁久彌の「ワイワイXmas」
 という歌が衝撃で、よく聴けば歌詞もまた今の気分にピッタリ来るのでした。
ということで2014年クリスマスに森繁かよ!という感じですが構うもんか。
ここに紹介して今日はサヨナラ。それでは皆さま良いクリスマスを!



★★★★★★★

“ワイワイXmas”


ワイワイ騒ぎはワイワイワイ
死んだやつより生きてるやつが
すーっと大事だほんとだよ
ワーイワイワイワイワイワイ

ワイワイやってりゃ時間がたつよ
空の財布も粋なもの
神様なんぞは頼りにならぬ
どうせこの世は薄情だ

だけど出まかせワイワイワイ
ワーイワイワイワイワイワイ

ワイワイやってりゃ明日が来るよ(「嵐が来るよ」?「足がつるよ」とも聴こえる笑)
なんとかかんとか生きてきたい
ワーイワイワイワイワイワイ
生きてるほうがワイワイワイ
ああ嬉しいね嬉しいね
どこの誰とも知らないが
肩をたたいて“おい兄弟”
仲良くやろうぜご機嫌な

ワイワイ騒いで夜が明ける
ワイワイワーイだワイワイワイ


ワイワイ騒ぎはワイワイワイ
死んだやつより生きてるやつが
すーっと大事だほんとだよ
ワーイワイワイワイワイワイ

ほんとだよ


ワーイワイワイワイ



2014年12月19日金曜日

「キャビネ・ファンタスティク」いよいよ明日

しっかし・・がっつりと冬ですねここ数日。新潟の冬ですよ。強風ですよ。
店の傘たてに壊れた傘がてんこ盛りです。
処理するの俺だから捨てていくのやめてよね通りすがりの人。
とまあどうでもいい話はサラッと流して改めて。

この冬はすばらしい!と。

冬でまた冬。今年2度目!明日の夜、「キャビネ・ファンタスティク」を開催します。

キャビネのMさんより、明日上映予定の作品リストが少し送られてきました。
思えば冬の関越道を、車に16ミリフィルムや本やレコード積んでやってくるなんて
まんまトナカイとサンタクロースじゃないか・・何かとせわしない季節、忙しい合間を縫って
やってきてくださるキャビネ・ファンタスティクの2人を、多くの皆様とお迎えできたらいいなと
思っています。お申し込み受け中ですのでふるってご参加ください!

ではリストをちょっとだけ・・


上映作品について

本イベントはスニーク上映になりますが、上映作品のヒントを、少しだけご紹介します。
※上映作品はほかにもあります。

50年代アメリカで絶大な人気を誇ったミュージシャンが司会をする音楽バラエティ番組。
そのクリスマスシーズンの放送から楽しいクリスマスソングを。

★デザインライクなアニメーションで知られるスタジオ、UPA。その黄金期を支えた監督、
ロバート(ボブ)・キャノンの隠れた名作。にぎやかなジャズサウンドにのせて繰り広げられる
楽器たちの物語は最高におしゃれ。ハイセンスなデザインは、ディズニー作品で知られる
T・ヒーが担当。

バーナード・ウェーバーの絵本をアニメーション化した作品。美しいウェーバーの世界を
見事に表現しています。登場する虫や動物たちがいちいちかわいい!監督は
ハンナ=バーベラ作品や映画『イエロー・サブマリン』にも参加している名アニメーター、
ロン・キャンベル。

ワーナー・ブラザーズがプロモーション用に製作した短編ミュージカル。ハリウッド映画史に
輝く天才コレオグラファー、バズビー・バークレーの作品がフッテージとして使われています。
多くのダンサーを使った万華鏡のような群舞シーンは圧巻!

40年代に登場した映画版ジュークボックス「パノラム」用の音楽映画、「サウンディーズ」。
寸劇を交えた映像はミュージックビデオのはしり。当時のミュージシャンの貴重な映像を
ご堪能ください。




キャビネ・ファンタスティク Vol.2
 
Xmas Special!” in 北書店


2014 12/20Sat

OPEN18:00/START19:00

¥1500

出張コーヒースタンド 『SD COFFEE』
“おやつ詰め合わせ” by菌屋




新潟の長い長い冬はまだ始まったばかり。
コーヒーとお菓子と短編映画、ほんの束の間ですが楽しい一夜をお過ごしください。
皆様のご来場お待ちしています。(店の前ビル風すごいから傘たたんで!)
あとキャビネさん、道中くれぐれもお気をつけて。























新年の幕開けにふさわしい「キャビネ特製カレンダー」のおみやげも!




2014年12月1日月曜日

キャビネ・ファンタスティク

もう12月ですね。2014年も残すところあと僅か。


さて、少し前に北書店のツイッターで12月20日の夜に、
クリスマスプレゼントを用意しておくので皆さん予定空けておいてねと
予告しましたが今夜はそのお知らせです。

古今東西のアニメーションや短編映画、面白実験映像等を16ミリフィルムで
カタカタと上映するシネクラブ『キャビネ・ファンタスティク』を開催します!


思えば北書店の今年最初のイベントがこのキャビネファンタスティクでした。
これが大変素晴らしいらしい一夜となり、終了直後から、早くも次回を期待する声が
多く寄せられました。それならばと私もキャビネさんも次回開催のタイミングをうかがって
いたのですが、年内にもう一度開催できるなんて!
クリスマス直前というのもなんか盛り上がりますよね。ね?

★★★★★★★★★★★

世界中のアニメーションや短編映画を楽しむ
旅するシネクラブ、キャビネ・ファンタスティクです。

あまり観る機会のない珍しい作品を
会場に16ミリ映写機を持ち込んでフィルム上映します。

また佐藤店長にお誘いいただき、
およそ11か月ぶりに新潟を訪れることになりました。
大好きな北書店さんで再び開催できて、
ほんとにうれしく、今からワクワクしています。

今回は、前回流せなかったアニメーションや
レイモンド・スコットの貴重なフィルムなども上映します。
またお菓子やコーヒー等のご用意もございます。

なにかと慌ただしくなる季節、
せわしない日常をしばし忘れ、
どうぞ最後まで
ごゆっくりお楽しみください。


















キャビネ・ファンタスティク Vol.2 Xmas Special!
in 北書店

■2014 12/20Sat
■OPEN 18:00 / START 19:00
■¥1500
お申し込み 
北書店店頭
メール sato@kitashoten.net 
(件名「キャビネ・ファンタスティク参加希望」)


(以下チケット代と別で)
■ 出張コーヒースタンド 『SD COFFEE』
■ “おやつ詰め合わせ” by菌屋

Cabinet Fantastique 
Facebook
Twitter

STAFF

岡田崇(vagabond cpa / LI'L DAISY)
路川敬


特別協力

片岡知子(instant cytron)

はだえつこ(菌屋)




★★★★★★★★★★★


せっかくのクリスマススペシャル、会場の雰囲気もゆっくりお楽しみいただける
彼是をあわせて計画しています。おやつやコーヒー紅茶等、場合によっては
アルコールもいっちゃうか!?てなわけで、会場オープンからスタートまで、
北書店では珍しく1時間とってあります。「SD COFFEE」さんも再び登場!
ここも1時間の理由です。だって長蛇の列なんだもんSDコーヒー。
(だけど結局開始直前にお客さんが固まったら同じじゃん!といま自分に突っ込んだけど
まあなんとかなるか・・


上映プログラムは基本当日のお楽しみです。開催までにキャビネさんのほうから
お知らせがあるかもしれませんが、カワイイオモシロヘンテコフシギ、全部割り増しでの
再登場は間違いないでしょう。

本日よりお申し込みを受け付けますので、ぜひ皆様お誘いあわせの上ご参加
いただけたらと思います。お待ちしています!

2014年11月21日金曜日

友部正人 LIVE!

6月の二階堂和美さん、9月のティコムーンに先月は山田稔明さん。
どれもが思い出深いわけですが、今年の北書店はライブイベントが
多い1年でした。忘れちゃいけない8月のたっつぁんも!

巻町(西蒲区て書くと気分出ない)で歌を歌い、ギャラリーを営むたっつぁんが
歌手生活の集大成として今年の夏に発表した、「たっつぁんベスト」の発売記念
ライブから早3ヶ月、信じられない速さで毎日が過ぎていきます。

さて、そのたっつぁんからのご縁で、これこそ信じられないような話なんですが
お知らせをひとつ。11月28日、来週の金曜日、フォークシンガー友部正人さんが
北書店にやって来ます。本を買いに、ではなく歌を歌いに、です。信じられない。

「たっつあんベスト」に参加されているギタリストの佐藤克彦さんが、今回サポート
メンバーとして友部さんと一緒に登場します。(このたびの企画は佐藤さんのご尽力に
よるところが大きいようです。ありがとうございます!)

翌29日土曜日は、西蒲区の五十嵐モーターズさんに会場を移しての新潟2DAYS。
只今チケットを店頭にて発売中です。各会場、前売3000円の当日3500円。
2DAYSチケット5000円です。ご予約も賜っておりますのでメール・お電話にて
お申し込みください。

*************

友部正人 LIVE
          With 佐藤克彦

2014年 11月28日(金)/11月29日(土) 
18:30開場 19:00開演(両日とも)






















11/28(金) 北書店 

新潟市中央区医学町通2-10-1ダイアパレス医学町1F
025-201-7466
sato@kitashoten.net


チケット:前売3000円/当日3500円/2DAYSチケット5000円

北書店店頭にて発売中
ご予約はメール・お電話にて受付中
(メールでお申し込みの際、件名「友部正人チケット予約」、お名前と希望枚数を明記ください)



11/29(土)五十嵐モーターズ(岩室 石瀬 「だいろの湯」の向かい)

新潟市西蒲区石瀬3148-5

チケット前売3000円/当日3500円
ご購入、お申し込みは「たっつぁん」まで 
090-8773-8767


*************

その他ご不明な点などありましたら北書店、たっつぁんまでご連絡ください。
先月から、各会場の地図が記載されたチラシを配布中ですが、お客さんがレジ横で
それを見つけた時の、2度見するようなリアクションが面白い。「え!?」っていうね。
その場で即チケットを購入される方も多く、当日は超満員となりそうです。


"友部さんが新潟へやってくる。何年ぶりになるんだろう?”


チラシの裏面には、今回の企画者たっつぁんの、友部さんにまつわる文章が掲載されています。
かつては毎年のように新潟に歌いにやってきたという友部さん。おしゃれでさりげなく、寡黙で、
唄には言葉が溢れていたと、たっつぁんは振り返ります。



あれからどの位たったのか



2日限りのスペシャルナイト

ぜひ。

2014年11月16日日曜日

ヒップだ!



「ヒップな生活革命」著者、佐久間裕美子さんが北書店にやってきた。



















昨夜の様子 
撮影:亀貝太治-カメガイアートデザイン(サンクス!)


会場設営中、店に到着するなり握手してきた佐久間さんを一瞬で好きになった。
昔からの友達と久々に会ったような感じだ(73年生まれの同い年!)

アイデアインクシリーズ編集者の綾女氏と3人で打ち合わせる。「ふらっと立ち寄った
新潟の本屋の店主とつい長話しちゃった、みたいな感じになっちゃうと思うんで
佐久間さんひとりでトークされたほうがいいんじゃない?」と提案したが「長話いいんじゃない?」
ということで、結局一緒にトークすることになった。この数分の喫茶店トークが
思い出話に花咲かす、といった風で短いながらもとても楽しかった


今回のイベントを確信犯的(?)に仕立て上げた(前回のブログ参照)O君と、K君の
二人からなる“丘サードウェイブコーヒー”(綾女氏命名)の「SDコーヒー」出張スタンドに
長蛇の列が出来、開始を若干遅らせる。その間イベント告知やらの前説大会。

あ、コーヒーメチャ美味かったよSDさん!

佐久間さん登場、本の内容と本屋である自分の日頃のボヤキ(というかガス抜き)が
リンクしちゃうのでついついそういう本屋厳しい系の話題に流れてしまう。自分としては
「ヒップ」という現象がネットの普及と足並みを合わせているのであれば、佐久間さんが見てきた、
そして普段使いする“向こうの”本屋さんはどんな感じなのかが気になるのだった。

立地は?店構えは?客層は?そもそも新刊書店?たとえば「きょうの料理」のテキストを
買いにくるオバチャンにあてはまる層はそういうお店にも来るの?とか。やだやだしつこくて。
お話によると雑誌を本屋で買うって向こうじゃ日本ほどではないみたい。自分の住む街から
一時は本屋もぼこぼこと消えていって、それはやっぱり不便だった。この10年くらいで小さくても
個性あるお店がポツリポツリと現れ、一度なくなってしまったことを経過しているのでそういう
お店を支えていこうという土壌があるようだと。そうか・・それで立地は?・・(以下略)

★★★★★★★

休憩時、SDコーヒー再び繁盛。佐久間さんと外で一服。
銘柄、“アメリカンスピリット”


後半戦は質問・意見交換タイム。新潟なりのヒップな生活革命の可能性。たとえば
隆盛を極める郊外大型店と個人店との使い分け。この地に住んでいたら逃れられない
お題だ。まさに今回の立役者、SDのO君、というかオガワ君(笑)が

「俺は北書店も好きだけどイオンも大好き。職場から近いしいつでも開いてるし
居心地良いし。個人のお店を支持する反対でおっきな店を批判するとかは嫌い。
イオン好きでなにがいけねんだ」と。ここでもかましたねオガ君!


個人で店を経営して、ときにこうしたトークイベントを行なうと、外からはそういうメッセージを
発していると捉えられがちだ。だけどでっかいお店が超然と立ちはだかっているからこそ
北書店みたいな個人店なりの良さにも気がつくことってあるよね?と、自分としては
それくらいの気持ちでいる。どっちかだけじゃダメなんだよなあ・・という自分なりの意見を
プロレスなど(などっていうかプロレス)を例にちょっと説明した。

お客さんの中、最後列にとりわけ目立つ、正ちゃん帽(でいいのか)かぶったおじさん
その名は岡本仁!9月のトークイベント以来の北書店登場だ。金沢に行かれた流れで
東京へは戻らずに、このイベントに参加するべく立ち寄ってくださった。最後に締めてくれる。
曰く、

「大きな力に立ち向かう個人や店が全国のそこかしこで見られる、という現象を素直に
頼もしく思う」と。「自分はそういう風にこの本を読んだ」と。


★★★★★★★


打ち上げは北酒場を久しぶりに開いた。近所の美味しいお店もいいけれど、今夜は
佐久間さんに北酒場を体験してほしかった。新潟ヒップ空間ど真ん中のつもり。

スーツ姿で仕事帰りに参加してくださった方は初来店。東京から来てくださった方も。
アメリカに住んでいて、もしかしたら佐久間さんと向こうで会っていた?という女性は
新潟に戻ってきて、この地で自分の仕事をはじめたところだそうだ。いつもの顔ぶれに
加えて、そうした方達も交えて佐久間さんを囲む。北酒場恒例の、中締め2~3分トークで
皆にマイクをまわす。SDの二人の佐久間さんフリークぶりに感心しつつ、北書店常連組の
頼もしさにしみじみとしつつ。

そして北酒場で酒を飲むお姿が超新鮮な(笑)岡本さんに、またも締めのマイクを渡す。

「ボクは献本は読まない。消費はリスペクトの意味もこめて、佐久間さんの本はもちろん
買うつもりでいたのだけど献本が来ちゃった笑。買いなおしてもいいけどたまたまツイートで
佐久間さんが新潟に来ると知って、ならばリスペクトの姿勢をこのイベントに参加することで
示そうと思った」
佐久間さんの目頭が赤くなる。そんなこんなで北酒場の夜も更ける。


★★★★★★★


佐久間裕美子さんの「ヒップな生活革命」刊行記念トークツアー最終日は新潟。
偶然が偶然を呼び込んでの追加講演決定!といったドライブ感はそのままに、盛況のうちに
昨夜終了しました。佐久間さん、アイデアインク綾女さん、SDコーヒーのおふたり、そして
参加くださった皆様ありがとうございました。前日夜から当日にかけての駆け込み参加が
過去最高といった感じで、ふたを開ければ超満員御礼でした。ヒップとはなにか、よくわからない
けど、新潟なりのヒップを佐久間さんに体験してもらいたいと、前回のブログに書きましたが
そのお姿、語り口やお人柄に新潟勢、皆すっかり参っちゃったって感じでしたね。個人のお店と
お客さんたちとの関係が、時にこんな一夜に繋がって、これがヒップな一現象だとしたときに
思うのは、まあ毎回そうだけど、いい本を仕入れ、いい棚をつくるのだ。ということですね。
長くなりましたがこのへんで。あ、アイデアインク版元の朝日出版社さん、出版社も交えての
こうしたイベントっていうのはこのご時勢大変珍しいと思いますです。あなた方も最高にヒップだ!


★★★★★★★


岡本仁さんは、実はイベント前夜にひっそりと新潟入りしていて、“今日の買い物新潟編”
続行中!とばかりに、またもあらたなお店を開拓しておられた。そしてその晩食べたという
ラーメンをインスタグラムにあげていて、北酒場もそろそろお開き?というタイミングでその
話題になった。オガ君だったかが、その店に「行こう」と言い出した。いいじゃないか!
タクシー分乗して目的地に到着。佐久間さん含め総勢6名が夜中の3時にラーメンをすする。
隣に座る佐久間さんがこっちも見ずに、ラーメンに集中しつつも私にむかってつぶやいた。


「だいたいいまどき自分で本屋経営してるなんて、それだけで仲間だよ」


そういったのを、私は私で佐久間さんのほうを見ずにラーメンをすすりながら聞いた。




















本が完売しちゃたので店の壁にサインもらっちゃった
「かまシスト」それはつまり、なにかにつけて“かまそう”とするやつのこと。

2014年11月10日月曜日

「ヒップな生活革命」トークイベントのお知らせ




























アメリカ人の意識が、大きく変わり始めた。
抜群においしくなったコーヒー、
「買うな」とうたう企業広告、
地元生産を貫くブランド、
再燃するレコード熱……

サブプライム金融危機を受け、
新たなる「ヒップスター」たちが衣食住の各所で
変革の波となり、大企業主導の社会の中で独立した
場所を広げている。私たちは無力ではない。

ニューヨークに住みアメリカ文化を追い続けてきたライターが、
現地で進化する「生き方の革命」をレポートする。
「これからのアイデア」をコンパクトに提供する
ブックシリーズ第11弾。



今週金曜日の夜、「ヒップな生活革命」(朝日出版社)著者の佐久間裕美子さんを
お迎えしてトークイベントを開催します。只今北書店店頭、お電話・メールにて
お申し込み受付中です。ぜひご参加ください。

「ヒップ」とはなにか、ものすごくかいつまんで書くと、自分の身のまわりのことに
注意を払って生活するってこと?ものすごくかいつまみすぎか。
生きていくうえで不可欠なもの。日々の食材、身に着ける衣服・日用品などが、
どういう経路でいま自分の手元にあるのか、ということにより意識的になることで、
どの道これからもそれらを消費していかなくてはならないのであれば、せめていま少し
身近な人や町の中でまかなえる部分てのはもっとたくさんあるんでない?
という考えであり、それを実践している人々のことであり。

本書はニューヨーク在住のライター、佐久間裕美子さんが、ブルックリン・ポートランド・
カリフォルニアなど、売り手と買い手がいい感じにグルーヴしてるヒップな実例を詳細に
レポートしたもので、装丁・デザインも含めてこの1~2年、話題作を多産している朝日出版社の
idea-ink(アイデアインク)シリーズの最新刊として、今年の夏刊行されました。

このたび、佐久間さんの帰国にあわせて、国内数ヶ所でトークイベントツアーが組まれ、
開催会場の末席に北書店も加えていただきました。大変光栄です!

とはいえ。

このイベントが決定したのは、北書店が指名されたからでもなく、私が佐久間さんや
朝日出版社さんに売り込んだわけでもないのです。発端はある方のツイッターです。
「佐久間さん新潟来ないかな」というツイートに佐久間さんご本人が反応してくださったことで、
じゃやりますかと。そこから話はトントン拍子に進んで、日程がバッチリはまったのも
ラッキーでした。本書によれば、ヒップな人々の特徴として、古くからあるものを愛でつつ、
インターネットで広く外部へのつながりも求めるということが書いてあったので、まあ
こういう決定の仕方も時にはありかなあと思った次第です。


さらに少しだけ付け足すと、そもそもの発端となるツイートをした人は、ニイガタックライト
一箱古本市でコーヒースタンドを出店したこともある人で、北書店が始まって1年後に、
なんとなく見切り発車したこのイベントからこんなつながりが出来るのもまた一興。
こうなったら言いだしっぺの君も出たまえ、ということでイベント当日は彼が北書店内で
コーヒースタンドをしてくれます。屋号は『SD COFFEE』。SDってたしか「山頂ドリップ」
の略じゃなかったかな?山のてっぺんから降りて、この日は北書店にてのSDコーヒー、
こちらもお楽しみに。


ともうひとつ参加される(予定の方も)皆様にお知らせです。イベント終了後、すんごく久しぶり
ですが北酒場をやります。北酒場は北書店内での飲み会のことです。
佐久間さんと、この日はアイデアインクの編集者さんもいらっしゃいます。またとない
機会ですのでぜひふるってご参加ください。なにも遠慮は要りません。会費制です笑。
以下詳細をご覧ください。

★★★★★★★★★★★

「ヒップな生活革命」ツアー IN 北書店

11月14日(金)
19:00(18:30開場)
参加費 1000円(ドリンク代別途)
お申し込み 北書店店頭、メールにて受付中
sato@kitashoten.net(件名、「佐久間裕美子トーク参加希望」としてください)

出張コーヒースタンド 『SD COFFEE』

懇親会「北酒場」(先着で20名様とさせていただきます)
参加費2000円
+ヒップな食材1品
(ウソです笑 簡単につまめるものならなんでもいいです。簡単におひとり分程度で。
飲み物は全てこちらで用意します)

★★★★★★★★★★★

告知は以上です。キーワードとして、語感もあいまってヒップヒップと
連呼しましたが、実のところよくわかっていない。 
北書店がヒップかといえばまったくそんなことはないしなあ。
本と人と町の循環性を考えてはじめたお店なわけもなく、
前の店がつぶれたからしょうがなしにはじめたんです、といった方がより
実感としては近いものがある。まあ北書店の話はどうでもいいや。つまり
何がいいたいのかっていうと「おれ(わたし)ヒップじゃないから行ーかない」
みたいなのはやめてね笑。

アメリカで起こったムーブメントが、その背景を切り取ったまま日本に
輸入されてしまうことには反対だと、佐久間さんも最終章で書いているように
同じことやったらいいよって話ではなく、この場所で何がやれるのかってことを
ちょっと考えてみる良い機会になればなと。と同時に、佐久間さんにも、
新潟に来て良かったと、新鮮な気持ちになっていただけたらいいなと考えています。

では今週の金曜日に、皆様のご参加お待ちしています。
























佐久間裕美子

ライター。1973年生まれ。1996年に慶應義塾大学を卒業後、
イェール大学大学院修士課程に進学。1998年、大学院修了と同時に
ニューヨークへ。新聞社のニューヨーク支局、出版社、通信社勤務を経て
2003年に独立。2012年に『PERISCOPE』を友人たちのグループと立ち上げる。
これまで、アル・ゴア元副大統領からウディ・アレン、ショーン・ペンまで、
多数の有名人や知識人にインタビューした。『ブルータス』『&プレミアム』『ヴォーグ』『GQ』など
多数の雑誌に寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


2014年9月9日火曜日

岡本仁さんが来ます。




北書店を開店したのが2010年4月。この4年半の間、
文庫や絵本の定番はさておき、ずーっと店頭在庫を切らさずに
置き続けている本ってそんなに多くはないはず。がゆえに、
そのひとつひとつが思い出深くもありまして。
BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内。』という、極私的紀行エッセイのような雰囲気をたたえたガイド本もまさしく。
「ビー ア グッド ネイバー(よき隣人たれ)か、いい言葉だな、
北書店もそんな感じでいきたいな」なんて。お買い上げくださった
方には、グッドネイバーバッジをおまけで差し上げたりしたものです。
この本の編著者は岡本仁さん。かつてマガジンハウスの
編集者として一時代を築かれた方です。そのお名前は知らなくとも、
『relax』を夢中になって読んだ、なんて経験をお持ちのかたは
多いのではないでしょうか。
そうそう、いつも気になってるんだけど新潟市で定期的に
開催している「ニイガタブックライト一箱古本市」の出店者さんて、
この『relax』や、他には『BRUTUS』、『ku:nel』あたりのバックナンバーを
出すひとって結構多いですね。あとオリーブも。いずれにしても
マガジンハウスだ。これは何か意味があるはず。みんなキープオン
してるんだな。多分だけど。何年経っても。

岡本さんはマガジンハウス退社後も様々な媒体で活躍されており、
とりわけ「暮しの手帖」誌上にて連載中の、『今日の買い物』には、
さらなる読者層の広がりを感じます。そして今月末発売の最新号は
ついに、いつかいつかと待ち焦がれた『新潟特集』が掲載されます!











“GOOD NEIGHBOR”なポスターが
ひと足先に届きましたよ。
















ここでお知らせですが、大変光栄なことに、「今日の買い物“新潟編”」
掲載の暮しの手帖発売にあわせて、岡本仁さんのポラロイド写真の
作品展示と、トークイベントを開催することとなりました。下記、各日程と、
岡本さんによるとても読み応えのあるイベントテキストをご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしております。




岡本仁 作品展&トークイベント  in 北書店

MY DAYS BEFORE INSTAGRAM


作品展
 
開催期間:9/25(木)-10/12(日) ※10/5(日)はお休みです

入場無料

トークイベント 

日時:9/26(金)19:00~

参加費:1000円

お申し込み:北書店店頭、またはメール sato@kitashoten.net

※メールでのお申し込みの場合、件名に「岡本仁トーク参加希望」と明記してください














































記録でも記憶でもない何か。



iPhoneで撮影してインスタグラムにアップロード
するという楽しみを見つけるまで、正方形フォーマットの
フィルムカメラやカメラ機能付きの携帯やデジタルカメラを
使ったりしてみたものの、ポラロイド写真を撮る時のように
心が浮き浮きすることはありませんでした。

ポラロイド社による専用フィルムの生産が終了するという
事態がなければ、もしかしたらいまも、ぼくはポラロイド690という
カメラで何かを撮り続けていたかもしれません。
 
今回の展示のために、未整理のまま放っておいた大量の
ポラロイド写真をあらためて見直したのですが、いまインスタグラムで
嬉々としてやっていることと、興味の対象はまるで一緒で、撮り方も
ちっとも変わっていませんでした。ポラロイド690とiPhoneとは、
どうやらぼくにとってまったく同じ意味を持ったもののようなのです。

何よりもまず、この二つの精密機器を使って撮影したものを
「写真」と呼ぶことに躊躇いを感じるところが、すごく似ています。
ポラロイドとインスタグラムは「記録」と呼ぶほど素っ気なくはなく、
でも「記憶」だと言い過ぎのような何かです。それで「DAYS」と
名付けてみたのですが、どうでしょうか。個人的にとてもしっくりきます。

 かつでぼくは、自分が撮影したポラロイドを安物のスキャナーで
デジタルデータにし、せっせとブログを書いていました。タイトルは
「HERE TODAY」。ビーチボーイズのアルバム『ペットサウンズ』から
勝手にいただいた言葉です。ある日、友人のマイク・エーブルソンが
そのタイトルを褒めてくれました。「いまここにあるものは、明日には
なくなっているかもしれない。そういう切なさが裏にあるからきれいなんだよね」と。

まるで気づいていなかったのだけれど、たしかにビーチボーイズの
歌詞も「Love is here today」というフレーズの後に
「And it’s gone tomorrow. It’s here and gone so fast」と続くのです。
 
ぼくの好きだったポラロイドは消えてしまいました。インスタグラムも
いつか違う形のサービスになってしまうかもしれません。だからこそ、
今日を楽しもうと思います。


岡本 仁


岡本仁(おかもと ひとし)
マガジンハウスにて『BRUTUS』『relax』『ku:nel』などの雑誌編集に携わった後に
ランドスケーププロダクツに入社。編集やプランニングなどを担当する。

『暮しの手帖』で「今日の買い物」を連載中。近著に『ぼくの香川案内』(ランドスケーププロダクツ)がある。
どちらも、使用した写真はすべてiPhoneで撮影。

インスタグラムのアカウント http://instagram.com/manincafe

2014年8月26日火曜日

たっつぁんLIVE!


今年のはじめに刊行された「LIFE-mag. シネ・ウィンド特集」は、
シネ・ウィンド代表の齋藤正行さんが、かつて「あ・の・ね」という冊子に書いた
日記の面白さを、いま一度多くの人に伝えたいということから企画されたものである。
29年前、新潟市に小さな映画館をつくろうと奔走した人々の記録は今読んでもなんら
色褪せることのない面白さで、齋藤さんに、もっともっとあの頃のお話を聞いてみたいと
県内各所でトークイベントも開催された。北書店も会場になった。この一連の動きのきっかけ
となる、「あ・の・ね」をつくっていたのが「たっつぁん」だった。


昨年あたりから、知り合う人たちのそのまた知り合い、というような感じで、たっつぁんとも
知り合いになれた。「あ・の・ね」の奥付けでしか知らなかったご本人は、白髪頭がよく似合う、
すらっと背が高くて声も渋いおじさんだった。大きくて白髪で声が渋い、なんていうと威圧感が
ありそうなイメージだろうか、実際はそうじゃない。たっつぁんの魅力はなんとも飄々とした
佇まいだ。たっつぁんたっつぁんって、随分と馴れ馴れしいが、「たっつぁんさん」ていうのも
あれなのでたっつぁんで通すことにする。

たっつぁんは巻で、手芸用品や化粧品などと、ギャラリーも併設したお店を経営されている。
歌も上手で、というかフォークシンガーでもあるたっつぁんは、この夏、歌手生活の集大成とも
いえるベストCDを発表した。その名も「たっつぁんベスト」。ジャケットは絵本作家の長谷川義史
さん!アレンジはクニ河内さん!!。北書店店頭でも発売中、春頃から発売告知のチラシを
配布していたが、それを見て、「たっつぁんCD出すんだ! たっつぁんの歌はねえ、すごく
いいんだよ」というひとが何人かいた。そう証言した人たちは、かねてより私が読書人として
リスペクトしている人たちだったので、そういう彼らが口を揃えて「いい」というものだから、
私の中のたっつぁん幻想は、ますます膨らんでいくことになった。そして先月発売になった
CDは、やっぱりとってもよかったのである。






たっつぁんベスト
CD2枚組 全28曲収録
ブックレット付

3800円










ブックレットには、歌詞カードと併せていろんな人たちが「たっつぁん愛」に溢れた
コメントを寄せていて、これが実に、今年上半期の読書ベストワンにしたいほどの読み応えだった。
ジャケットを担当された長谷川さんをはじめ、絵本作家さんとの交流があるのはギャラリーを
経営されているからなのか、中川ひろたかさんも寄稿されていて、それで「たっつぁん」こと、
横山作栄さんの謎がまたひとつ解けたのでここに一部紹介させていただく。たっつぁんの
魅力がビンビン伝わる名文だ。


たっつぁんのこと


たっつぁんは、横山さんである。
横山さんと言えば、横山エンタツさんである。
エンタツのタツから、たっつぁんと言われた。
このことは、意外と知られていない。

二十年も前のこと、
たっつぁんの家に泊まらせていただいたことがある。
朝ご飯を食べているとき
息子のけんちゃんにたっつぁんが声をかけた。

「けんちゃん、冷蔵庫に江戸むらさきがあるからとってきて」
「おとうさん、ないよ」
「けんちゃん、冷蔵庫に江戸むらさきがあるからとってきて」
「おとうさん、ないよ」
「けんちゃん、冷蔵庫に江戸むらさきがあるからとってきて」
「おとうさん、ないよ」
「あ、そうか」

老人なのかと思った。
(以下、まだまだ続く)




今週の木曜日、北書店にてたっつぁんのライブを開催いたします。
夜7時半開演です。料金1000円。当日まであまり日がなくて恐縮ですがぜひとも
ご参加ください。下は告知チラシのたっつぁんのコメント。たっつぁんありがとうございます。
私もたっつぁん大好きです。























たっつぁん ベストCD完成記念
北書店ライブ

8月28日(木)
19:00開場 19:30開演
会費1000円

お申し込み
北書店店頭・電話・メール

025-201-7466
sato@kitashoten.net