2012年12月4日火曜日
桑原さんからの手紙
明後日より3日間、愛知県に工房を持つ松村英治さんの
器を、当店奥のスペースを利用して展示・販売いたします。
この展示の企画者である、桑原商店の桑原玲子さんより
メッセージが届いておりますのでご覧ください。そしてぜひとも
展示会場となります北書店へも足をお運びいただきたいと思います。
会期中、桑原さんは終日店内にいらっしゃいます。
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新潟の皆さま
ご無沙汰しております、桑原商店です。
三条市の実店舗閉店から七ヶ月が経ち、この度新潟市の
北書店さんにてうつわの展覧会を開催させていただくことになりました。
益子のstarnetで働いていた頃より大変お世話になっていた、愛知県在住の
松村英治さんの陶展です。わたしがうつわの仕事ではじめて触れ合った陶芸家でもあり、
独立したら共に仕事をさせていただくことを夢見ていた陶芸家でもあり、この度の展覧会は
わたしの待望、念願でもありました。三条市のお店時代でも、常設で紹介をさせていただいており、
手にとっていただいた方も多くいらっしゃることと思います。そんな大好きな松村さんの
うつわと共に、里帰りの気持ち半分、新たな試みで緊張の面持ち半分、たくさんの想いを抱えて
北書店へ参上します。
わたしは現在、長野県の東、佐久市の旧望月町にて暮らしを営んでいます。
標高はスカイツリーほど、浅間山、蓼科山など2000m級の山々に囲まれた自然が雄大で、
星の輝きがうつくしい、寒冷地です。普段はうつわの仕事は不定期に、まずは自身の足元を
しっかりと固めることに執着し、無農薬農園にて農仕事を手伝い、台所に立ち、食卓にてうつわを
愛でる日々をたのしんでいます。
うつわ屋として、そのものの主役である料理を芯からたのしみ、そこからまたさらにうつわに
愛着を持つ人になりたいと願いながら、農業に携わっています。
農もうつわも、土からの恵み。
そんな共通点でうつわと共に生きる自身の暮らしを、わたしはいとおしく感じます。
普段はもんぺ姿に長靴な日々ですが、この度は本来のわたしに立ち戻り、うつわ屋として皆さまに
お会いできることをたのしみにしています。
ひとりでも多くの方にうつわに触れていただけたらうれしく思います。
桑原商店
店主 桑原玲子
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桑原商店・旅するギャラリー
【 松村英治 陶展 】
日程・2012年12月6日(木)〜8日(土)
時間・ 12月6日、7日 10:00~20:00
12月8日 12:00~20:00