2012年1月15日日曜日

冬の朝、谷川さんと本の話を
















定期的に新潟で絵本のイベントをされているお客様との
たわいもない会話がそもそもの始まりでした。北書店を開店したのが
2010年春、それから間もなく常連さんになってくださった方で、
ただその会話がいつのことだったのか記憶が曖昧ですが、とにかく
その年のある昼下がりだったような気がします。

「谷川俊太郎さん、好きなんですよ」
「ああ、いいですね~」
「新潟にいらしてくれないかしら」
「いや~どうなんでしょうねー(無理でしょ~)
「そしたら北書店でイベントしてくださいます?」
「全然いっすよ(現実味ゼロ)
「どうすればいいのかしら」
「やっぱ手紙じゃないっすか?」

その後お客様は本当に谷川さんに手紙を書き、
それを聞いた私はその実行力にただ感心するだけでした。
何日かが過ぎたある日、かかってきた電話を取ると
そのお客様でした。

「あ、佐藤さん○○です」
「どうもおつかれさまです!」
「電話が来たんですよー!」
「え、誰から?」
「谷川さんから!」
「はい?」
「谷川さんご本人から電話が来たんですよ!『行くよ』って!!」
「・・・ででで・・・たたた谷川さんは・・・ななななんと?」
「『行くのはいいんだけど2012年になってからでもいい?』だそうです」

「マジかよ・・・」

あれよあれよと時は過ぎ、気が付けば2011年12月、いよいよあと1ヶ月あまり
という段階で最初の告知をしました。谷川俊太郎と北書店。そのあまりの
スケールの違いに、告知の仕方に関しては本当に悩みました。これがベストなのか
どうか、今もってよくわからないのですが、店頭での声掛けと、ツイッターという両極の
方法を選択しました。ツイッター枠はやはり、というか想像以上にあっという間に定員に達し、
あとは普段この北書店に通ってきてくださる方へのご案内で、超満員となるお申し込みを
いただきました。告知期間が短く、知らなかったという方もたくさんいらっしゃいます。
このブログではじめて知ったという方もいらっしゃるでしょう。大変心苦しいことですが
スペースに限度があり、これ以上はお受けできません。申し訳ありませんがご了承
いただきたいと思います。本当にごめんなさい!


さあ満員電車さながらの北書店で、谷川さんをお迎えする皆様、いよいよです。
来週の土曜日、朝10時から、「谷川俊太郎トークイベントat北書店」開催です。
メールでご予約の方には昨日返信メールというカタチでご案内をしました。
エラーメールとなって返信できず、その内のご連絡先が未記入だった方と、お電話で
申し込まれた方は、すみませんが下記の詳細をご覧ください。


冬の朝、谷川さんと本の話を 
at北書店  
北書店・絵本LIVE実行委員会共催
協力:ニイガタブックライト
2012・1/21(土)10:00スタート

8:30  
開店 受付、書籍販売開始 
店内入り口にてチケットをご購入ください(1,500円)
お席はご自由にお選びいただけます。イベント開始までの間、
お席を立たれたり、店外へ出られてもいいようにチケットと一緒に
紙をお渡しいたします。お名前をご記入いただき、椅子に貼っておいてください。

トーク終了後の、サイン会用書籍の販売を、イベント開始までのこの時間帯に
行ないます。先着50名、サイン対象となる書籍は





 「ぼくは、こうやって詩を書いてきた
 谷川俊太郎、詩と人生を語る」 


 ナナロク社 2,940円 




「東京バラード、それから」

 幻戯書房 2,310円







以上の2点となります。購入されたお客様に、トーク終了後のサイン会の
整理券をお渡しします。

もちろんその他の谷川さんの著作本も、一堂に集めてコーナーを作ります。
現在手配がほぼ終了していますが、著者「谷川俊太郎」で検索すると905件!
詩集、絵本、エッセイ、対談、翻訳・・・あらためて「作家・谷川俊太郎」の偉大さを
感じます。その中から現在流通している本を揃えます。
尚、こちらのフェアは週明け1月17日(火)から設置する予定です。

「子供のころに読んだ絵本が谷川さん訳?」
「誰もが一度は目にしたことのあるようなこの詩も谷川さんだったのか!」

そんな驚きと発見があると、イベント当日も俄然楽しみになってきますよ。
この機会をぜひご利用いただけたらと思います。


10:00
トークショー開始

開始10分前にはご着席願います。狭い店内、通路もゆとりを持つことが難しい
状態ですので、皆様のご協力、何卒よろしくお願いいたします。
いよいよ谷川さん登場!となったら盛大な拍手でお出迎えをしましょう!
この瞬間を目に焼き付けられるように、時間前のご着席、重ねてお願い申し上げます。

トークの内容は、谷川さんの読書体験や、本にまつわる思い出などを中心に
進めていく予定です。私、北書店佐藤が聞き手役をつとめさせていただきます。
もしも「これだけはぜひ聞いて欲しい」というような谷川さんへのご質問がございましたら、
遠慮なく当店まで連絡ください。それから、出来るかどうかは未定ですが、
「この詩を朗読して欲しい!」というリクエストも併せてお受けいたします。
時間は1時間半程度の予定です。


11:30~13:00
サイン会開始、イベント終了

対象書籍ご購入時に整理券を配布します。番号順にお並びください。
こちらはご希望のお客様のみが対象です。トーク終了を持ちまして
ひとまず席をお立ちください。椅子は片付けさせていただきますが
店内は自由に(といっても満員列車状態ですが)ご利用くださいませ。
13:00を持ちましてイベント終了、解散となります。
以上が1/21の予定となります。
ご不明な点がございましたら当店までお問い合わせください。

新潟の長い長い冬に、束の間訪れる夢のような時間がすぐそこまでやってきました。
進行役の私が言うのもなんなんですが、正直、谷川さんから特に何かを聞き出そうとか、
具体的に質問事項を設けるといったことが、今現在全く考えられません。
ただ1分1秒、「谷川俊太郎」との時間を刻み付けたい。
「瞬間に生きる」というか・・・ウザがられたりして。

開催が決定してからの、これまでの時間は長かったようなあっという間だったような。
なんとも不思議な気分です。そしてこれからの当日までの1週間はどうだろう。
ちょっとよく分かりません。多分あっという間なんでしょうね。でもやっぱり不思議。

「二十億光年」くらいの早さ。という感じ。
とにかく楽しみましょうね。