2011年から始まったニイガタブックライトも5周年。
通算11回目の一箱古本市を6月12日(日)の10時より、
学校町のお祭り「現代市(いまいち)」会場の一角をお借りして
開催いたします。6月は毎年固定で学校町、秋には沼垂商店街や
水と土の芸術祭会場などに呼んでいただいて、この5年間、年2回ペースで
コンスタントに活動させていただいております。ご協力くださる関係者様に
改めて感謝を。ありがとうございます。
一箱古本市の元祖、「不忍ブックストリート」主催の南陀楼綾繁さんは
学校町での一箱は皆勤賞、毎年東京から駆けつけてくれます。今年も
もちろん定位置の、菅原神社境内に陣取っていただきます。
南陀楼さんともうお一方、今年は京都から「ホホホ座」店主、元「ガケ書房」の
山下賢二さんをゲストとしてお迎えします。“出張ホホホ座”として古本市会場への
ご出店はもちろん、前日6/11(土)は北書店にてトークイベントを開催します。
『ガケ書房の頃』発売記念クロストーク
日時/6/11(土)19:00(開場18:30)
参加費/¥1,000
お申込/北書店店頭・メール
(sato@kitashoten.net / 件名:山下賢二トーク参加希望)
先日発売になった山下さんの著書、「ガケ書房の頃」発売記念のトークです。
2004年に開店し、2015年の春に閉店したガケ書房は日本屈指の個人書店
といって過言なく、しかしその看板を驚くほどさらりと捨て、ホホホ座として活動する
山下さんの現在と、ガケ書房での11年のことなどを。
ただ、この「ガケ書房の頃」を読まれた方ならわかってくれると思うんですが、
バランスよく全体を網羅してお聞きすることは無理があるので、端っから諦めています。
どの章も、それひとつでトーク時間丸々使って語りつくしたいほどの濃密さ
なのです。少年時代のこと、10代で京都を離れ、その日暮らしの先々で起こる
人間ドラマ、編集者時代の衝撃の事実(笑)、京都に戻り、ガケ書房を始めるに
至った経緯や開店準備にまつわる彼是、山下さんを支えるご家族や仲間たち、
小沢健二さん、いしいしんじさんなど、著名な方たちの素顔が垣間見れる素敵な関係、
本屋のカウンターから見える風景、万引きの話もすごかったなあ・・女刑事と山下さん。
ドラマ化したいよ! 笑
そんなこんな、話したいことはたくさんありすぎてどうしたものかという感じではありますが、
楽しい会にしたいと思います。本屋の日常を正直に書こうとすれば辛いことのほうが
多いし、読み進むにつれ、全体のトーンは哀しいはずなのに、読後はなぜだか希望に
あふれるこの感じを、そのまま伝えられたらいいなと。とにもかくにも、またとない貴重な
機会ですので、ぜひともご参加くださいませ。お待ちしています。
そしてこの本を企画した夏葉社の島田さんにもありがとうと言いたい。
つーか来ないかな・・
京都、本屋さん、青春。
『ガケ書房の頃』(夏葉社/1,944円)
山下賢二(やました・けんじ)
1972年京都市生まれ。21歳のころ、友達と写真雑誌『ハイキーン』を創刊。
その後、出版社の雑誌部勤務、本屋店長、新刊書店勤務などを経て、
2004年に「ガケ書房」をオープン。目立つ外観と独特の品ぞろえ、
店内音楽ライブなどで全国のファンに愛された。2015年4月1日、
「ガケ書房」を移転・改名し「ホホホ座」をオープン。
著書『わたしがカフェをはじめた日。』(小学館)、『ガケ書房の頃』(夏葉社)など。